「読書術 加藤周一」の感想-仕事中に役立つ読書術ってあるの?
結構納得できる読書術だった。割と古い本だと思ったんですが、有用なことも書かれてあって、名著の「読書について」を思い出した。読書の本質って面白くて、大抵の場合は「専門書」などの難しい本を読めと言っているんですよ。面白いと思います。それが本質で、簡単な本は娯楽で、真剣に専門書を読む事で人生は少しは変わるかもしれないと言っていました。
別に本を読んでも世界なんて中々買わないと思いますし、変わったら変わったで新しい価値観が生まれるので、そこで生き残るのが大変だと思います。結構真剣に生きていても、世界なんてあっという間に変わる反面、自分から見た世界って変わってように見えませんから。そーゆー世界でどうしたら生き残れるか?みたいなことを書かれてあるように僕は見えました。
読書って昔から習っていますけど、社会人に役立つ読書なんてあるんでしょうかね?仕事は大抵の場合、泥臭い作業が多いですし、新しい価値観を生み出す仕事は見方によりますけどほんのわずかですからね。専門的なことで新しい価値観を作っても、世間は知らなかったりしますし。そーゆー世の中で役立つ本を読んで役立てるなんて難しいかなと。
社会人に役立つ読書って、案外ビジネス書とかではなくて、ふと見た小説とか雑誌だったりします。自分で探しても見つからないのに、ふとした瞬間に見つかってしまう。一冊の本が人生を変えてしまうことなんてままあることだと思います。大学に通って難しい本を読解していくのは、そーゆー本を見逃さないためなのかもしれません。
まあ、一番の読書術って、反復して頭の中でリピートすることだと思うんですよ。本の内容を憶えていないのは、それを仕事で活かせていないか、何度も反復してイメージしていないかと僕は思います。マンガとか飽きるほど何度も頭の中でリピートするのに、活字の本となると中々できない。仕事で使う知識は何度もリピートするから憶えますし、活かせますけど、本となると生活に関連づけないと中々行かせないですね。