人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

Netflixなどで映画を倍速で見ることへの善悪とは?

映画を倍速で見てもいいとは思う。要するに何を目的とするかで、物語を大まかに見るなら倍速で見ても大枠は把握できます。Netflixだと1.5倍速が実装されているようですが、ブルーレイレコーダーなどにも早送り機能はあるので、早送りで映画なりアニメを見るのはある程度知られたことなのかなあと思います。英語でもリスニング練習をする時には、倍速で聞く勉強法もあるぐらいだから、倍速で見ても問題はない。とはいえ、倍速は慣れないと速すぎるので、1.5倍速程度がいいのかもしれない。遅い速いではなくて、時間が無い中でどれだけ楽しめるかがポイントになっている。倍速の文化ってまだ馴染んでいないのかなと思います。倍速でも結構把握できますが、やはり慣れないと難しい。倍速でも情報なり知識なりストーリーは把握できます。音声が速いだけなので、ある程度の集中力があれば問題はないと思います。正しい情報というのは人によって違いますし、時間がない中でたくさんの作品なり、ニュースを見るのであれば倍速もいいじゃないかとという想いはあります。*1*2


ただ、純粋に作品を楽しみたい人からしたら絶対に許せないかもしれません。映画やドラマはもちろん倍速で見ること前提で作っていないですし、ちょっとしたネタを仕込むこともあり得ます。倍速で見るとそーゆー細かいシーンは把握しにくいですから。それが物語を作っている側からしたら許せないかなと。気持ちは分かるんですよ。モノづくりの現場でも想定外な使い方をされると困ったりしますから。映画やドラマも同じで倍速で見たら大枠は分かるけど、伝えたいことが飛ばされるという事実があって、それは許可できないでしょう。とはいえ、観ているお客さん側からしたら、一つの作品を徹底的に見る時代ではなくなってきました。NetflixAmazonプライムで大量に作品が観れる時代で、作品に仕込まれた想いだったり仕組みを見る時間はかなり少なくなってきています。そんな時代だと一つの作品を楽しむためには、鬼滅の刃のような巨大なコンテンツになるしかない。作っている側からしたら、大人数に観てもらわないと収入が良くならないので、そこは矛盾している点ですが。商業主義の時代で、一つの作品をじっくり観てもらうこと自体が贅沢な時間の使い方になっています。鬼滅の刃は社会現象になりましたが、人々の時間を獲得する時間の奪い合いの時代だなと実感します。*3