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アニメは月1で良いという発言に隠されたアニメの本質

アニメの制作側がアニメは月1にしたら良いというと発言したことがニュースやブログで言及されていました。過酷な現場、薄給、人手不足などたくさんの問題がありますけど、月1にしてクオリティーを上げるのも良い判断だと思います。ただ、視点によって見方が変わるので難しい問題です。

アニメの質が変わった

昔のアニメって本質的には文学的な要素があったように思います。主な視聴者が子供なので、人間の不条理とか人間の本質などをアニメの裏側で語っていました。しかし、今は萌えアニメなどが増えて、アニメがある程度市民権を得たために、大人でもアニメをたくさん見れる時代になりました。だから、量産してビジネスして売上を上げるのを優先した結果、アニメの質よりも内容重視になってしまった。

その結果、似たようなアニメが増えたりして、文学的な要素が減ってしまったように思います。僕は、アニメは元々は漫画が進化して作られたものだと思っているので、漫画の良い所が取り入れられているのがアニメ。藤子不二雄A先生の本やコメントなどを見たり聞いたりしていると、古典や映画の話を良く知っていて、昔の漫画家はそれらについて1日中語っていたそうです。バックグラウンドがしっかりしているからこそ、漫画に活かされ、子供が読んでも人間の不条理や本質などを何となくわかる漫画になっていました。アニメにも同じことが言えて、文学的な要素がバックにあるからこそ、何か納得するものがありました。

しかし、今はビジネスが主体となっているので、文学的なものよりも、売れる作品を作ることが大切なことになっているので、現場は過酷になっていきます。バックグラウンドよりも、今ある知識で売れる作品というのものが大事になってくる、今のアニメ業界。深夜のアニメ放送が発展し開拓されて、市場も大きくなった結果、子供がついてこれないようなアニメが多くなってきました。

現場とスポンサーのギャップ

アニメの現場の人は、ある意味で職人で良いものを作りたいと思っているはず。でも、スポンサーは売れる作品こそ正義で良いものよりも、多少パクリでも良いから売りたい、儲けたいという意識があります。職人と経営者では考えにギャップがあるように、現場の状況とスポンサーの考えには凄まじいギャップがあるんですね。

正直な話、売れないとスポンサーはお金を出さないですし、売れると見込んでいるからお金を出す。文学的などうとかよりも、売れる作品が欲しい。よく、ドラマなどで職人の人に、「多少粗があってもいいから作品を作って!名前で売れるから何とでもなる」みたいな場面がありますけど、アニメ業界も同じ状況なのかなと思います。

月1でアニメというのは過酷さを極め、月に1度でないと作り手がいなくなってしまうという危機感からの声だと僕は感じます。作品の質よりも、量を優先する今の業界。しかも、現場は薄給で先が見えない業界。ここ10年ぐらいで急激に発展してきた業界だけに歪な世界になっているんでしょう。

インターネットの発達

アニメ業界が発達してきた要因の一つのインターネットの普及があります。特にSNSが進化したことでリアルタイムで実況などもできるようになったために口コミが広がりやすくなり、無料の広告のようになっています。

その反面、辛口な批評をするファンも増えたために、一度の炎上でアニメの評価が一気に落ちてしまうというデメリットもあります。作り手側としては戦々恐々で、ファンの期待を外れれると一気に資金を回収する手立てが無くなってしまうために、ファンとの距離感も大切にしないといけない。

人によってはクレームに近いことも言われるでしょうし、そのストレス下で仕事をするには非常にしんどい。特に週に何本もアニメを作る必要がある現場では過酷さはブラック企業どころではないはず。月1というのはファンとの戦いに苦労しているという声だとも思えます。

最後に

藤子不二雄A先生だっと思いますけど、今の週刊漫画というあり方は、最初は実験だったそうです。当時は月刊がほとんどであり、週刊はあくまで特集号のみだった。しかし、週刊で売上が上がったためにそれが基本になってしまったという話を聞いて、漫画にしろアニメにしろ、最後は利益優先なんだと思いました。利益を生み出せないものは容赦なく切り捨てられますし、それは小説でも同じ。小説はノーベル文学賞という国際的に認知されたものがありますし、映画でも国際的なイベントがあったりします。しかし、アニメは世界的には子供が見る幼稚なものという意識でしょうし、まだまだ教養とは言い難い。

アニメも本質は小説や映画と同じで、何か大きなバックグラウンドあり、そこに作り手の想いや信念を盛り込んでいくのが本道だと思います。ただ、評価されにくい業界であり、本質にはお金というものがある。国際的な賞を獲得すれば世界的に売れて利益が上がります。しかし、アメリカなどの海外で作られたアニメがほとんどであって、日本のアニメは特定の監督が作らないと中々認知度が上がらない。深夜アニメなどで、誰かが作ったものが偶々世界的に売れるようになりだけでも、希望が持てるはずなんですけど、非常に難しいです。

観る方は楽しめるけど、現場は死ぬほど辛い環境。どう見ても、先が無いように見えてしまうのが気にせいでしょうか?