人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

クイズ芸人のカズレーザーが面白いのはなぜだろう?ー人生を肯定してくれるから

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カズレーザーって嫌みがなくて面白い。企業説明会の時に、赤い服を着ていって、ネットで「シャア」とか呼ばれていたとか。服装は自由という言葉を信じて、バンダイの説明会に赤い服とか面白すぎる。カズレーザークリニックとかまさにこの人らしい視点で相談にのってくれています。自分に見合った自信を誰しも持っているとか、進歩しようとか欲張りとか、人間、どうせ幸せになるとか、ポジティブな考え方が心に響く。カズレーザーが芸風が受ける土壌があるんだと思います。将来への不安、人間関係への不安、自分自身への不安とネガティブな意見が多く聞かれる現在に置いて、働きたくなかったから芸人になったカズレーザーの生き様はある意味で理想的な生き方。ネタが豊富で、赤い服が好きだからどこでも赤い服とか誰でもできることではないです。金髪にレッドスーツなんて奇抜すぎて変な人に思われるのが、芸風と知識量があることで、芸人の枠組みを越えて理想的な人間に見えてくる。まさにカズレーザーが出てくるべき土壌があったからこそのブームなんだと。

 

彦根市の「ひこちゃん」1万通以上の年賀状が届く理由ってなんだろう?ー可愛いし、お返事があるから。

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ひこにゃん」に年賀状って毎年届くんですね。知りませんでした。1万通はすごく多い。しかも5年以上前から1万通の年賀状が届くらしくて、本当に人気があります。一つ一つの年賀状には、ひこにゃんの絵が描かれていたりして、僕なら出来ない労力。年賀状って新年の干支を描くのが一般的なんですけど、わざわざひこひゃんを描いて送るのは相当なファンでないと出来ないと思います。でも、ここまでするのには理由があって、可愛いのはもちろんのこと、最大の理由は「返事があること」なんでしょう。ひこにゃんから返事があるなら、可愛く描いてあげたくなる。見返りが欲しいわけではないですけど、お返事があるなら気合も入ります。空想のキャラクターですけど、人間のような対応をされるとかなり嬉しくなります。彦根市ひこにゃんのおかげで観光客が多くなっているそうですし、子供にも人気がある。全国で色んなゆるキャラがいますけど、くまモンと並び称されるぐらい知名度が高いゆるキャラだと僕は思っていて、あの着ぐるみの仕草が可愛いんです。個人的には着ぐるみの中の人が気になりますけど。

石田衣良さんの新海誠監督への評価〜人の人生観は中々に難しい

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辛辣な言葉で石田衣良さんの新海誠監督への評価。実体験がないから『君の名は。』は作れたみたいに受け取れるんですけど、人の人生への批判的な発言は控えた方がいいなとは思いました。言われた方が溜まったもんじゃないですし、楽しい恋愛体験してこなかったのでしょうねとか言われたら怒りますよ、そりゃ。

本気でこの発言を書いているだとしたら、結構問題です。人の人格・経験を雑誌上で否定しているわけなので。同じクリエイターだからこそハッキリと物を言える側面があるのかもしれないですけど、ここまで言うとなると、いい炎上のネタになってしまいます。

なんか宮崎監督が上で新海監督は下みたいな印象も受けましたから、嫌なものを感じてしまいます。学問では特に哲学では批判しないと学問ではないらしいですけど、主観的な要素が強いエンターテイメント作品でしかも監督の人生を批判するのはちょっと違う気はします。

石田さんも作家で思う所はあるんでしょうし、年頭所感の中で昨年話題になった出来事の一つの例として挙げているんでしょうけど、『君の名は。』観たファンからすると何言っているだ?この人?のように思います。実体験がないから作れたって、それって小説とか漫画への批判でもあると思うんですけど。

働き方への話もあったりするんですけど、石田さんが余裕があるから言えることであって、夏休みに1ヶ月も休み取れるはずないですし、そんなことしたら、夏休みは日本では生活できなくなる。コンビニとか身近なお店はほとんど休みになっているので。新海監督と若者を絡めて、恋をしたりして幸せになってほしいなという気持ちも分かりますけど、石田さんの言っていることの方が理想論だったりします。

 

人って余裕がないと、冷静に物事を見れません。余裕があるからこそ、言えるように言える。作品への批評は、直接の作り手の批判にならないので、大丈夫ですけど、監督の人生経験まで踏み込んで批評するのはどうかなと思います。まったくの他人から人生経験を批判されたらたまりませんよね。

今回の石田さんの話は話題になっていて、はてなブックマークの数も300を超えています(1/7現在)。石田さんへのコメントが多くて、やっぱりまったくの他人の人生経験を勝手に批判するのってダメなんだと。二人が知り合いなら笑って済まされるかもしれませんが、雑誌に掲載する年頭所感で話すことではないです。

君の名は。』が話題になったからこそ新海監督の批判やアンチなどが表舞台に出るようになったんですけど、有名な作家の方が直接批判することではないとは思います。作家はある意味で、世間からズレていないと作品が作れないですから、今回の年頭所感の話も仕方ない部分もあるのかな。

君の名は。』って確かに若い人を対象としていたのは事実で、前半の入れ替わりのストーリーはまさに青春って感じ。逆に後半の彗星落下での糸守町壊滅からは、現実的な自然現象の衝撃をイメージさせて、2011年から多くの人が思うようになった、大切な人との繋がりが大切なキーワードになっています。

だから、10代、20代だけではなくて、その親世代、祖父母世代にも楽しめる映画として人気を博したわけなんで、単純に理想的な恋愛関係から出来た作品ではない。多くの世代に受けたのは、大切な人への想いが映画を通して共感されたためだと僕は思っていまし、『君の名は。』関連のサイトやブログを見ても同じような意見があったりしました。

石田さんと新海さんが懇意で気が置ける存在であるなら、話は変わってきますけど、そんなに面識がないようなので、ハッキリと言いすぎた石田さんが批判されるのは、仕方がないかなと。作家の方ってあまり表舞台に出てハッキリ言いますけど、同じエンターテイメントの分野の方を直接批判するのはよくない。見ている方も不快ですから。

 

たぶん新海さんは楽しい恋愛を高校時代にしたことがないんじゃないですか。それがテーマとして架空のまま、生涯のテーマとして活きている。青春時代の憧れを理想郷として追体験して白昼夢のようなものを作り出していく、恋愛しない人の恋愛小説のパターンなんです。

別に『君の名は。』は恋愛映画ではないですし、ボーイ・ミーツ・ガールはあくまで表層的なレイヤーであって、その奥には大切な人を失いたくない、なんとかしたいという想いがレイヤーとして隠されています。

去年、作家のみなさんが『君の名は。』を批判していましたけど、石田さんも同じような大衆向けの理想的なストーリーが気に喰わなかったんじゃないでしょうか?作家は一癖二癖あって、理想を嫌って自分だけのストーリーを作りたがる傾向があるように思います。

「誰も理解しなくてもいい。特定の人だけマニアだけ共感してくれればいい」的な。それが今回の根本で、理想なんてない、もっと現実見ろよ!的なスタンスが出来たためにこの話が書かれたのではないかと。本当に作家に人達って面倒くさいなと思ってしまいます。

確かに、正論は正論。ただし、それを新海監督の人生と結びつけるのはどうかなと。作品の評価と監督人生は直接関係はあっても、直接結びつけて批判したりするのはおかしい。作品は批判するけど、監督はよっぽどのことがないと批判しない。そんなスタンスでいいんじゃないか。

 

それにしても、高校時代に楽しい恋愛をできた人だからこそ言える台詞なんでしょうね。全員が全員高校時代に恋愛できないですし、受験やスポーツのために高校時代を犠牲にした人も多い。石田さんの発言って若い頃に恋愛できなかった人も敵に回す発言だなと。

若い人には恋愛してほしいと言いますけど、難しいんじゃないかな。石田さんは俗に言うリア充であって、マニア的な作品を作ってきた新海監督とは合わない。リア充目線だと、『君の名は。』理想的すぎて、恋愛したことがない人が作った理想アニメ。だからつまらない。そんな気持ちなんじゃないかな。

別に宮崎監督を引き合いに出す必要もないですし、なぜ比べたがるのか。宮崎監督がマニア的だったらどうするのか。新海監督と宮崎監督の作品はまったく方向性が違うので、比較するのはおかしいとは思います。年頭の挨拶で分かりやすくするために引き合いのだしたんでしょうか?

今回の石田さんの話。正論は正論なんですけど、話の後半ではもっと休んで恋愛しろよ、幸せになれよ!的なことが書かれていて、こっちの方がもっと理想論なんですけどね。そんな長期で休める職業なんてほとんどないです。作家の人だからこそ言えることで、若い人が見たら怒るんじゃないかな。

確かに尖って発言することも大切で、それが作家性に繋がりますけど、作家で面倒くさいと感じてしまいました。もうちょっと世間に迎合して褒めまくってもいいんじゃない。でも、それだと売れる作品は作れないのか……。じゃあ、なんで『君の名は。』は大ヒットしたんだろうか……。

 

『アクションリーディング』ー専門書を読むのには時間が掛かるんじゃない?

 

アクションリーディング 1日30分でも自分を変える

アクションリーディング 1日30分でも自分を変える"行動読書"

 

 

 

赤羽さんの『アクションリーディング』は面白いと思いました。赤羽さんらしい切り口で本の読み方とかどうやって本を理解すればいいのかということをシンプルに伝えていていいなと。その一方で、大学生時代にサラッと専門書とか読むのって難しいじゃないかと思うこともあります。

社会人になると、専門書とか時間がない中で読まないといけないから数をこなさないといけないのは理由がわかるんですよ。僕も技術系で勉強勉強の毎日ですから。ただ、大学生時代にはじっくりと専門書を読む時間を与えてもいいんじゃないかとは思います。

著者の赤羽さんは東大の工学部出身なのでバリバリの理系。理系って大学時代にものすごい勉強をしないと単位を取れないのでみんな必死です。そりゃ天才もいるけど、例外でほとんどの人はじっくり本を見ないといけない。その知識が社会人になっても役に立つんじゃないかと。

今回のアクションリーディングは面白かったですけど、ターゲットがビジネスマンとかコンサルタントとかそんな気がします。専門書をじっくり読んでしっかりを考えて仕事をする人はターゲットから外れているのかなと。数学書とか中々読めないですけど、じくり読むと面白いですよ。

社会人ならともかく、大学時代はしっかりと勉強して本を読んだ方がいいとは思います。人生の糧なんてカッコいいことではなくて、じっくり本を読める環境だから読んだ方がいいという理由なんですけど。人生の中でアカデミックなことを学べる時期って大学生の頃しかないですから。

大学に入れて遊ぶのも大事で、全力で遊んだ方がいいと思います。ただ、勉強もしっかりすると、割と就職口の幅が広がったりしますから、文武両道的なアプローチで大学生活は送った方がいい。本をたくさん読んでもいいですけど、取捨選択は大学時代には止めた方がいいかなと。

学生の時には手当たり次第に読む

大学生の時には、これでいいと思います。手当たり次第読んでみて、感動したり、共感したり、逆に嫌悪したり、怒ったり。その経験が割と大事で感性が磨かれていくんだと思います。高校時代は友人と思いっきり遊ぶのが大事ですけど、大学だと自分との対話が必要になってくるんじゃないかと。

自分との対話というのは、自分が何を好きで、嫌いで、何を思っているのかということ。昔の学生はこれが強すぎたために色んな悲しいことがあったと思うんですけど、それぐらい人が激しくなるぐらい大学時代は自分との対話が大事。本を読むのでも何でも好きなだけ読んだ方がいい。

個人的には、自分の専門と違う分野の本がオススメです。小説なんかいいと思うんです。僕の場合は数式のオンパレードな本が多かったので、人間描写が豊かな本を読んで感動したりしていましたし、哲学の本を読んで、哲学好きな友人と話したりして、結構面白かったです。

難しく考える必要なんてなくて、自分が好きな本を手当たり次第読むのが一番正解だとは思います。最近は哲学が流行みたいなので、哲学系の本でも読んでみたらどうかなと。岩波文庫は難しいので、もっと簡単な解説書みたいな本から入ったら哲学って楽しいなって思えるかもしれません。

哲学って僕もまだ分からないことが多いんですけど、大学時代にもっと読んでいたらよかったかなと思うこともあります。大学時代には割と本を読んだと思うんですけど、まだまだ足りなかった。時間がある時に思いっきり読書することって大切ですよ。

社会人になると数多く読めない

社会人になると、『アクションリーディング』の手法って役に立つと思います。読書のやり方がシンプルに書かれているので、得られるものが多い。特にサラリーマンとか赤羽さんと同じコンサルタントの人とか。読書で得た知識がそのまま使える人は特に役に立つ本。

確かに、社会人になると本をたくさん読めなくなりますね。朝早く出勤して、定時で帰っても18時か19時。一人暮らしだと家事とかしているとあっという間に21時になったりします。その中で時間を作って読書するのって割と過酷。だから、読書できない!って人が多くなるのは分かるなあと。

読書読書といいますけど、趣味でもない限り自分から本を読みたいと思う人は少ないはず。僕は読書が趣味なので本に抵抗感がない。メモを取ったりしてもワクワクしますし、楽しくなってくる。ある意味で変人なんで、読書が趣味の人は社会人の中でも変人のグループに入ってしまうのかもしれない(苦笑)

専門書とか難しい本を読んでウンウンと考えるのが好きなんですが、社会人になると時間の制約が多くなってしまうので中々読み進められません。スピーディーに読むことも出来ますけど、それをすると何か大事なことを見落とす気がして気が気でない。速読は小説とかビジネス書で使えるテクニックですね。

別に、速読を批判しているわけではなくて、用途が違うってだけだと思います。赤羽さんは1冊を集中して読むことも大事って言っているので、ちょっと気になった本、気合を入れないと読めなさそうな本を読む時には速読よりも、熟読で読んだ方が得られるメリットが多い気がしますけど。これもまた人それぞれなのかなあと思ったり。

忙しくて本が読めないと、本自体がストレスになる。読む本は好きな順番にするのが一番

忙しいと本を中々読めないってことはよくあります。本が好きなんだけど、時間がなくて読めない。本気で忙しいときって、疲れが中々取れないですし、通勤・通学の時間を使うと言っても、眠たくて本どころじゃない。結構シビアな状況なんですけど、ストレスマックスな状態。

忙しくても本を読めとか、ビジネス書に書いてありますけど、そんな時には本自体がストレスになります。積ん読と言われるぐらい、積み上がっている未読の本達。怖いぐらい存在感があって、読もう読もうと思っていても、気づいたら寝ていることなんて当たり前。

寝る前に読んだりする時もありますけど、中々難しい本は読めないからストレスが溜まります。小説でもいいんですけど、小説は一気に読まないと世界観が崩れやすくなるので、時間があるときに読みたい。本がストレスの原因になるなんて、本末転倒なので何とかしたい。

好きな順番で読む

 時間がないって時には、本は好きな本を読むと良いと思います。時間がないからこそ、好きな、今までに読んだ本を読んでストレス発散してみる。音楽を聞きながら読むのもいいですよ。漫画でもいいですし、好きな作品って1つや2つ絶対にあるものなので、読んでみるのが良いと思います。

好きな作品ということは、何回も読んでいるはずなんで結構内容を憶えているもの。どの場面に感動したとか、共感したとか。別に勉強とか気にせずに、自分の好きな本を好きなだけ読むのは一番だと僕は思います。自己研鑽のための読書は時間がある時に読めばよいという話。

時間がある時には、好きな本と勉強する必要がある本を読めばよくて、職種によって違うとは思います。忙しくても技術系の職業は無理矢理にでも知識を詰め込まないと、仕事についていけなくなりますからしんどいですけど、時間がある時には精神的に余裕ができますから。

ただ、本気で忙しい時には、読みやすい本でいいとは思うんですよね。格言集とか名言集でもいいですし、古典でも1ページだけ読むとか。自己啓発もいいですけど、名言集は疲れていて精神的にもキツい時の安らぎになったりするんで、オススメです。根性では乗り越えにくい時もありますから。

疲れている時に、本を読む順番は、

  1. 好きな本
  2. 格言集・名言集、もしくは自己啓発書
  3. 仕事に活かせる本

って感じで読んでいくとベター。本気で忙しい時は、家に帰るのが深夜23時とか0時ぐらいになったりすることがあるんで、そんな時にはこの順番で本を読んでいます。

本は一気に読む

忙しい時に本が読めないと言いますけど、本は暇な時、連休中に一気に読んだ方がいいとは思います。忙しい時には、毎日ではないですから、二連休でも読める本はあります。本が嫌いなら仕方がないですけど、小説とかビジネス書とか好きな分野があるのなら一気に読んでしまいましょう。

一気に読むのですけど、ある分野を集中的に読むのがいいですね。知識も増えますから。小説だと好きな作家を揃えるとか、心理学、哲学オンリーで読むなどがいいと思います。一気に読むと知識が大量に増えるので読後感もよいですしストレス発散になります。

好きな分野がないって場合には、仕事に役立つ本をたくさん読めばいいんです。本屋に行くなり、ネットで調べるなりして、自分の職業に役立ちそうな本を読んでおけばいざという時に役立ったりします。本から得られる知識もまだまだ捨てたもんじゃないですからね。

一番大切なことは楽しむこと。面白くない本はスパっと諦めて、次の本に移りましょう。嫌な本、読んでいて気分が悪くなる本、面白くない本は自分に合っていないということなんで、気が向いた時にまた読めばいいんです。嫌い本を読んでいても自分の成長には繋がりませんからね。

意外に、後から読み返してみると、納得する部分が多い本ってあったりします。それは自分の知識と経験が増えたからなんですよ。僕も理学書は大学生の時には理解できませんでしたけど、大学院に進んだ頃から理解できる部分が一気に増えましたから、人間なんでも知識と経験が大事になります。

一気に本を読むのは楽しいですし、読んだ後ストレスが発散しています。一つ注意なのは、自分が好きな分野、必要な分野を読むということ。チャレンジで難しい分野に挑んでもいいですけど、挫折したときのために、好きな本を何冊が買っておくと、精神的に楽にはなります。

読書のメリットは知識が増えるから?頭の中でイメージを言語化できる

読書のメリットは知識が増えるからと聞いたことがあります。確かにその通りで、身の回りの色んな物事が頭に入ってきます。大学レベルになると学問の専門知識が、社会人になると仕事の知識が手に入ります。

でも、一番のメリットは、頭の中のイメージを言語化できることじゃないかなあと。モヤモヤしている頭のイメージは中々人に説明するのが難しい時がありますけど、読書をするとそれを明確に説明できるようになるんじゃないかと思うんです。

人に説明できて、だから?と思いますけど、人と話す時、特に大学生だと学会や討論会、社会人だったら会議や打ち合わせで言葉がスッと出てくるようになる。読書をしろ!と大人が口を酸っぱくして言うのは、そのためかなと。

頭の中でイメージを言語化するには、かなりの読書量か、もしくは一冊の本を何十回か繰り返して読むしかないと思うんです。イメージと言語って読書で結びついているのかな。

本を読んでブログとかツイッターに感想や要約を書いてみると意外に面白い

年末年始に本を何冊も買ってしまった。特に年末は、年始への期待感があるから思った以上にお金を使ってしまう。本とスイーツは年末年始の定番なので外せない。小説と理学系、哲学系の本がほとんどだったけど、気になったビジネス書もあって、中々記憶に残ることが書いてあった。

「アクション・リーディング」という本なんでけど、「ゼロ秒思考」で有名な赤羽さんの著作。別にメモは大事ということを言いたいわけではなくて、本を読んでブログとかSNSにかき込むことって理解とコミュニケーションの立場から有用かなと思ったんです。所謂アウトプット

なぜ有用かというと、自分の理解が深まるし、同じ本を読んだ人からコメントがあるから。自分の読んだ本って中々言語化するのって難しいんですよ。頭の中にイメージがあって、そのイメージを言葉にするのって結構しんどい。この感じってどう言ったらいいのかなと思ったもしますし。

ブログのような、長文も書けるコンテンツだと特に悩む時間が多くなってしまって、気づいたら書かないまま1時間以上経っていることもあるんで、難易度が高い方法だとは思います。ブログにアウトプットって練習を積んだ人でないと難しいですし、何を書いたらいいのかわからない。

僕は「感じたことをそのまま書く」ようにすればいいと思います。本だけじゃなくて、ニュースとか映画とかの話題でもいいですし。「感じたこと」がそのまま自分の意見になっていく。自分の意見が大事な時代になるとか言う人もいますけど、複雑に考えると動けなくなる。

だから、自分の意見として、感じたこと、要は感想をアウトプットしていけば、本の内容も理解できるし、継続すればコメントやはてなスターなどの反応があるので、やる気に繋がっていきます。思い浮かんだことをそのまま書いていくことで、学んだことが自分なりに整理されるのが良い所。

SNSに本の感想を書いてみる

ブログに感想を書くのが難しいなら、SNSに短文でコメントとして書くのも良いと思います。ツイッターとかフェイスブックが代表例ですけど、ツイッターは文字制限があるので、まとめる力、要約力をつける意味でも前者がオススメだとは思います。個人の趣味の領域ではありますけど。

ツイッターは140文字という制限がありますけど、意外に多い文字数なんですね。原稿用紙1枚が400文字とすると、だいたい原稿用紙1枚の1/3ぐらい書く必要が出てくるんで、慣れないと難しい。

書評ブログ、サイトなどを見ていると、ツイッターも同時に活用していることがあるんですけど、長い書評とか無理!って人にはツイッターが良いと思います。最初は気になった人にリプライとかリツイートだけでもいいですけど、反応があったりすると自分でも書いてみたくなったしますから。

ブログって確かに、難しい。長文を書くのが好きな人はいいですけど、日本の読書感想文の呪縛があるので、文章を書く人が多くなるのは仕方が無い。だから、自分のできる範囲で感想とか書いていけば、ストレス発散になるから、なるべく短い感想だけでもいいので書いてみるのもいいと思います。

記事やツイートへの反応が楽しい

誰からも反応がないと流石にへこみますけど、長く運営しているブログだとチョイチョイ反応があります。はてなスターとかはてなブックマークとか。はてなの最大の利点は相互コミュニケーションなので、その恩恵を最大限に受けられるはてなブログはアウトプットコンテンツとしてはベター。

人間って現金なもので、他人から反応があるとかなり気になってしまいます。だから、記事たツイートに反応があると思わず嬉しくなってついつい書いてしまう。人と人との繋がりが大事とは言いますけど、ネット上でも同じこと。何気ない一言で嬉しくなることってありますからね〜。

本を読んで、感想を聞きたい!私と同じ意見の人を知りたいって時には、ネットはすごく使えます。自分から感想を書いて、共感してほしい!って時にも同じこと。別にアウトプットしろとは言いませんし、したい人だけがすればいいと思います。ブログって元々そういうものですし。

ただ、ちょっとした一言コメントでも反応があると嬉しくなるので、自分なりのコメントを書くと、本の内容を思い起こすことになりますし、反応がある可能性もあります。本を読んだら、特に小説だと自分の世界との違いが生まれますから、それを言葉にすることで自分の世界も広がっていきますよ。

 

アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”

アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”

 

 

新海監督が語る『君の名は。』の話ー2011年以前と比較して、今は生の物語が大切になる

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君の名は。』は今年一番ヒットした邦画。ストーリー展開が若い人だけではなくて、その両親、祖父母世代にも受けるという幅広いファンを獲得したことが今回のヒットに繋がりました。新海監督も一気に知名度が上がり、色んな音楽番組にも本人出演や演出動画が流れるなど、今年を代表する映画監督になりました。宮崎監督の後継者との呼び声もありますが、謙虚な新海監督はそれをやんわり否定されています。監督って自己顕示欲が強い人が多いので、自分をあまり出さない監督は珍しい。これまでの作品を見ても、どこか男性視点では悲しい恋の作品が多かったので、監督の内面が今までの監督とは違うのかもしれません。新海監督だけではなくて、音楽を担当したRADも主題歌、劇中歌、エンディング、劇中サウンドと八面六臂の活躍。音楽に合わせて場面を作った箇所も多いらしく、映像と音楽が見事に一体化した素晴らしい作品でした。2016年最大のヒット作ではありますが、まさに、奇跡と呼べる出会いがあったために生まれた作品です。

200億円

君の名は。』の興行収入は200億円を突破しました。2016年の映画ではブッチギリでで1位の数字。誰でも簡単に出来ることではなくて、色んな世代の方が何回もリピーターとして観に行った結果がこの数字になっています。ジブリ映画を軒並み抜いての結果。もののけ姫をも超えたアニメ映画になりました。ジブリと違うのは、リピーターが多いということ。ジブリほど前評判が良いわけではなかったので、完全に内容で勝負したのが『君の名は。』という映画。そのストーリーが何回見ても良かったから、この200億円という数字が生まれた。テレビの特集では、高校生が6回は観たという報道がされていて、特に若い世代に共感を呼びました。SNSでの拡散も効果的で、公開当初から『君の名は。』を評価するツイートなどが拡散していき、多くの世代にまで知れ渡ることに。公開2週目の土日2日間で前週比125%というデータもあり、一気に話題になっていった様子がうかがえます。観客動員数も1500万人を超えましたから、2016年どころか、日本映画の歴史上でも語り継がれる映画になっていった『君の名は。』素晴らしい映画=内容が良い、感動できる映画というのは不変だなと。

1億3000万円

 新海誠監督の作品、『言の葉の庭』の興行収入が1億3000万円でした。『言の葉の庭』は男子高校生と女性教師の出会いと別れを描いていて、割と大人向けのアニメになっています。人を選ぶ作品にはなっていますけど、『君の名は。』にも出演しているゆきちゃん先生がヒロインなので、見ておいて損はないです。この作品の興行収入を元に『君の名は。』の興行収入は15億円と予想していたらしいですが、即この数字を破りました。新海監督も驚いていましたが、どの層に受けるかがポイントかなと。『言の葉の庭』は大人向けだったので受ける世代が狭かったのに対して、『君の名は。』は若い世代に受けることで、拡散が早く話題にもなりやすかった。大衆向けに作ったと新海監督は言っていますが、確かにわかりやすいストレートな物語だったので心に響きやすかった。ただ、当初よりも多くの映画館で公開されたことも今回のヒットの要因なので、狙った層の違いが興行収入の違いとは一概には言えませんけど、幅広い層を狙って作品を作った方が、ビジネス的には成功しやすいとは思います。僕としては『言の葉の庭』の世界観が好きなので、ちょっと複雑なのではありますが。

ボーイ・ミーツ・ガール

君の名は。』の物語の幹はボーイ・ミーツ・ガールで、少年が少女に会いに行く。そして、別れて再び会いにいくという構成。大きな軸ではこのカタチを踏襲しています。今回は瀧が三葉に会いにいき、三葉が消えて、再び瀧が時間を超えて会いにく。昔から様々な映画や小説、アニメなどでとり上げられたストーリー構成ですけど、だからこそ多くの人々に届くことになった。シンプルだけどすごく強いメッセージ性がある展開になっています。今回は三葉の消え方が特殊で、超常現象で突然繋がりが消えていなくなってしまった。そこに瀧が行動力を発揮して物語を進ませるんですけど、その見せ方が上手かった。行動力のある主人公にすることで素直にストーリー展開ができます。これまでの新海監督にはない強い意志と行動力を持った主人公だと実感します。イケメンで行動力がある主人公で、理想的なキャラクターと言えるのではないでしょうか。シンプルだけど強いキャラクターの行動原理を示すボーイ・ミーツ・ガール。表面上にこれが軸として構成されているからこそ、多くの人が共感し涙したんだと思います。

大切な人を救う

もう一つのストーリー構成が「大切な人を災害から救う」という話。2011年以降には、生きる物語が大切になるということ。新海監督によると、大震災以降、生の物語が大切になってくるらしいです。あの人と入れ替わって運命を変えることができないのか。それが無意識のテーマになっていて、ボーイ・ミーツ・ガールの中に上手く組み込まれています。入れ替わることで運命を変える。入れ替わるだけだとコメディーで終わってしまうのが、これを入れることでグッと後半引き寄せられる展開になっています。前半は若者でないと共感しにくいストーリー展開が、後半のシリアス展開によって誰もが共感しやすくなるのがこの物語の特徴。確かに、シンプルなので誰でも作れる!という意見もあるでしょうけど、映像と音楽にこだわり、真剣に死ぬ気で努力したからこそできた作品なので、誰でも作れるわけではない。新海監督も反論していましたけど、監督をはじめ製作陣からしたらとんでもない意見。監督も真剣に考えて、RADも、作画監督、音響監督もこだわったからこそできた作品になっています。大切な人のために、死ぬ気で行動する。それをボーイ・ミーツ・ガールの中に隠している。『君の名は。』の特徴ですね。

生きること

僕が思う、この映画のメッセージって生きることなんじゃないかと思います。大切な人のために頑張ったり、今を大事にして生きていく。2011年以降、それが特に強くなってる。今を全力で生きるって、たくさんの作品で言及されていますけど、中々実践できる人は少ない。真剣に生きることを教えてくれる映画だと思います。

 

日本企業が副業を「原則OK」で働き方改革ー戸惑いの声の方が多いと思うんですけど。

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日本企業で副業が原則OKになるみたいです。いきなりすぎて戸惑いしかないんですけど、副業しろと言っても、時間がない人もいると思うんで、うまくはいかないような。

原則OKということなんで、ダメな場合もあるはずなんで、まだまだ制度化しても難しい。政府が正社員を後押ししても、あくまで理論上な話なんで、隔たりはある。

そもそも副業と言っても、株、FX、ネットビジネスなどがイメージできますけど、派遣業務やバイトでもいいはず。問題は時間の制約がどこまで効いてくるかってこと。

正社員で働いていても残業時間が多くて、副業の仕事なんてとてもじゃないけど無理。休日出勤が当たり前の職場だと、副業する時間もないから、お金も増えない。

 

結局、政府としては、「お金がないんだったら、副業で稼げばいい」的な考えだと思う。正社員でも職種によっては、副業する必要なんてない場合もあるし、何だかなあ。

副業副業と言いますけど、株とかFXは知識と経験とお金が必要で、いきなり稼げない。天才的な人もいるけど、そんな人は例外。ほとんどの人は消費するだけ。

正社員をしながら、副業って意外に難しい。頭のいい人やコネのある人、知識のある人でないと稼げないし、そもそもそんな人なら副業しなくても十分稼げる。

今回の制度化は誰にとってメリットがあるのかと考えると、副業で稼いでいるけど、政府からのお墨付きがないからちょっとビクビクしている人かなと思う。

来年2月の地球への小天体接近と映画「君の名は。」

気になったニュースで、来年2月、地球に小天体接近=直径1キロ弱、危険なし―NASAを見た。来年2月25日に地球に約5100万キロまで接近するとのことで、直径は0.5~1キロで直接的な危険性はないという。

地球に天体が落下し、生物に深刻な影響を与える映画や小説は数多くあるが、実際に人類が死滅するほどの隕石落下は現状ありえないと考えているけど、確率は0%ではない。

隕石落下のキーワードを見て思い出すのは、「君の名は。」の映画。彗星の欠片が落下し、糸守町が破壊されるイメージが脳裏に浮かびました。実際に隕石が落下すると飛んでもない被害になることは容易に想像できます。

人間が隕石や小惑星落下で死ぬ確率は160万分の1だそうですが、宝くじの1等当選確率が2000万分の1なのを考えると意外に高い数字だなと。まあ、人口密集地に落下していないだけで、海とかに落下していることもあるんでしょう。だから確率は意外に高い。

天体が落下する映画は、「アルマゲドン」が代表的。大きな天体に穴を入れて、そこに核ミサイルを埋めて、内部から破壊する。

僕は、その作戦を考えた物理学者の台詞が面白かった。確か、政府の科学顧問は物理学の大学の成績はCとか何とか。実際の未知の問題に対しては色んな人の意見を聞かないといけないな。