Naotoの日記

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地上波で放送された『聲の形』に対する感想について

 地上波で放送されていたという『聲の形』を改めて見た。『君の名は。』と同じ年に話題となっていたように思うけど、確かに考えさせられることが多々ある。

 好き嫌い分かれる作品だけど、京アニが真っ正面から勇気を持って作っているだけに、作画云々よりも、圧倒的なメッセージ性と作り手のこだわりを感じた。
 
 今回は、感じたことを、書いていきます。

映画『聲の形』Blu-ray 通常版

 

 


重いテーマの作品

・障害といじめがテーマだと思いきや、コミュニケーションがテーマになっていた。人と人のコミュニケーションがどれほど難しいか。ちょっとした誤解から非常に深刻な問題に繋がっていくのが怖いと思った。

・恋愛要素もあったように見えたけど、僕にはそうは見えなかった。主人公・石田とヒロイン西宮の難しい関係性が描写されていて、コミュニケーションの難しさを感じた。

・特に石田に関しては、感情を友達に発露させる時もあるけど、もっとやり方があったのではないかと思ったりもする。だけど、西宮をいじめていた事実と、彼女がいなくなってから壮絶ないじめを受けたという事実が彼を大人しくさせたのかもしれない。

・正直、心をドキドキさせながら見ていた。原作を読んでいたので、いじめの壮絶さ、責任転嫁の担任教師などを思い出して、ちょっと嫌な気分にはなった。けど、終盤にかけての石田の行動や西宮の強さを見れて良かったと思う。

・難しいテーマに挑むアニメがもっと増えればいいなあと思った。実写で作るといじめのリアリティーが非常に重く出てきてしまうから、アニメでオブラートに包んだほうがいいと思う。

・それにしても、京アニはすごいと思った。監督も山田さんもそうだけど、難しいテーマでここまで作れたと思う。原作はあるけど、音楽とか動きとか、漫画にはない要素も上手く表現できてた。

 

どこにでもいそうな子供・高校生達

・実際に存在しそうな高校生を描いてたのが印象深かった。堅苦しい高校生ではなくて、どこにでもいる高校生。そういう日常を描いているのがこの作品の魅力。

・自己保身・自己愛・自己満足の女生徒が出てくるけど、あるシーンでは少しイラっとしてしまった。自分は悪くない、悪いのはすべて他人という考え方は受け入れ難いものがあったから。結構リアル感がある。

・実際に、いじめがあったとして、それを高校生の時にどう位置づけるか、どう考えるかはすごく難しい。登場人物ほぼ全員がそれについて考えていて、色々考えさせられた。

・主人公に恋愛感情のある女の子がリアルなんだけど、それが空回りして、主人公を追いつめる姿は何か悲しい現実を見た感じがした。


アニメ映画だからこそできることがある

・アニメ映画っていいなあと感じた。実写で作ると生々しすぎて僕にはキツい。実写だとリアルにいじめがイメージできてしまうから苦手。重いテーマの実写もあると思うけど、アニメだとオブラートに包めるからいいと思う。

・色んな人が関わって、本気でつくっている気風を感じた。声優の演技力にも圧倒された。特に石田のどこにでもいそうだけど、心が複雑な10代というのをすごく上手に演じていたと思う。

・恋愛作品ではなくて、コミュニケーション・思春期のアニメだと僕は感じた。でも、問題解決などはなくて、高校生のありのままの姿を描いているのは中々見ない。他の作品だと、どうしても問題解決が優先されてハッピーエンドになるけど、正直にそこに向かわなかった姿に感動した。