人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

読書の効果を押さえている人は仕事ができるようになる!最強の5つの読書法

読書は大切

 読書をすることで、知識を自分なりに解釈して、仕事に活かすことができるようになります。自分の業界だけに留まらず、他業種やブームの本を読むことで、人との話題を増やすこともできます。

 読書をつかいこなすことで、仕事に活かせる読書法を使っていきましょう!

 

①読書のためには目標が大事

 目標がないとどこに進んでいいか分かりません。仕事と同じように、目標を作ってあげないと、読書をしても仕事に活かすことができないということになります。何でもいいので、目標を作って上げましょう。読書日記をつけても、ブログに感想を書いても、人に話してもいい。一番なのは、仕事にそのまま活かすことです。

 

②初心者向けの本で知識を獲得

 読書の効果を最大限に発揮するには、知識が必要になってきます。しかし、知識を仕入れるにしても、難しい本を読んでいても、難しいので中々頭に入っていきません。そんな中で、初心者向けの本は数多く出版されているので、是非有効活用した方がいいです。

マンガ

 有名なビジネス書や古典などをマンガで解説している本を増えてきました。小学生の頃には歴史のマンガ本があって、それをよく見ていたので歴史が好きになりました。他の分野でも同じで、マンガから入っても十分です。下手に難しい本に手を出すより、断然頭に入ってきますから。

説明の図が多い本

 本の中に図を上手く使って、物事を説明している本もあります。ビジネスや資格の知識をシンプルに解説してあるので、非常に分かりやすい。文章では理解しにくくても、図にすれば分かりやすいというのは、マンガと共通点があります。

ページ数が少ない本

 ページ数が少ない本は、必要最低限の内容は書かれてあるので、最初に読む本としては最適です。本が好きとか、知識欲旺盛な人はどんどん読めますけど、知らない分野の本になると、サクッと知識を得たいというのは自然な欲求です。最初に手を出す本としては、無難だと思います。

 

③慣れてきたらベストセラーに手を出す

 本を読む慣れてきたら、ベストセラー本にも手を出してみましょう。ビジネス書でも小説でも、ブームがあって、その時の世間の流れが大まかにつかめるようになります。ベストセラー本は難しいことはあまりなく、みんなが気軽に読める本が多いのが特徴です。

 

④知識があれば専門書も怖くない

 ある程度、本を読んで知識が溜まっていけば、読みたい分野の本が出てくるはず。その頃になると、知識が貯まっていって、難しくても頭で考えて読めるようになるので、専門書も怖くなくなります。今では解説書も多く出版されているので、一度挑戦してみるのもいいでしょう。新しい世界が開けますよ。

 

⑤仕事に活かすならアウトプットが大事

 仕事に活かすのなら、アウトプットが一番大事になっていきます。読書の内容を自分なりに解釈して、それを頭の外に出してみる。そうすることで頭の中が整理されていって、本の内容をストンと頭に中に残されていきます。

人に話す

 一番手軽なのは、この方法です。人に話すということは、自分なりに解釈しないと、人に説明することはできませんから、仕事で活かすという意味ではかなり重要な方法です。雑談時に「これよかったよ」と話してみることで本の内容が深まります。

ブログやSNSに書く

 今だと、スマホを使ってどこでもブログやSNSに繋がるので、知ったことをどんどん書いていくのがベター。頭を使うことできちんと咀嚼されますし、通勤・通学時に勉強していると同じことですから。継続することで、頭の体操にもなります。

読書日記をつける

 ブログなどに書くとしても、思ったことを100%書くことはできません。悪口みたいな言葉も当然浮かんでくるでしょうから、自分の思うことをそのまま書く場合は、読書日記をつけてみましょう。ストレス発散にもなるので、一石二鳥です。

 

まとめ

 読書は固くならずに、気軽に始めるのはベストです。きちんと目標を立てて、簡単な本から読み進めることで、仕事に活かせる読書ができるようになります。読書は楽しいものですから、一歩一歩進んで、知識を自分のものにしてきましょう。

 

 

仕事にも趣味にも役立つ、読書をもたらす嬉しい効果とは?

読書って効果あるよ!と聞くけど、イマイチ納得できない人も多いはず。私が考える、読書の効果を書いていきます。一つでも当てはまる項目があったら、あなたも読書が趣味ってことです!

ストレス発散になる

本を読むと自然にリラックスするからストレス発散になる。気合が乗っている時には難しい本、疲れている時には優しい本を読んでいくのが良い。読んだという実感があるから、自分に自信がない人にオススメ

自分に自信がつく

知識がたくさん付いて、本から擬似的に経験を貰うので仕事にも活かせるようになる。アウトプットに結果がついてくるので、それが自分の自信に繋がっていく。色んな擬似体験は頭の体操や糧になるけど、1冊を読み込んでも問題ない。

人間関係が良くなる

本を読んでいると、勝手に知識が増えて話せる内容が増えていくから、コミュ力が上がるようになる。文章を読むことで、頭に情報がインプットされていくから、話題もその都度増えていく。何気に就職活動で読書って大事。

お金を使っても怒られない

本にお金を使っても怒られません、特に子供の場合は。ゲームで怒られても、本を読んでいて怒られていたことがないので、親のご機嫌取りにもなる。親からしたら、本を読んで少しでも学校の成績を上げてほしいと思っている。けど、実際には中々上手くはいかないのが世の中。

高校ぐらいになると役に立つ

高校に行くようになると、国語の時間で読書は役に立ちます。問題の内容が分かるようになって、国語の教科書も読破するようになってしまう。夏目漱石が好きだと、「こころ」とか「先生、それは違います!」と思うようになったりします。

会社で読んでいると注目される(悪い・良い意味で)

社会人になると、読書が大事になってきます。だけど、会社で読むと浮いてしまって、変な注目もされることにもなります。朝早く出社して、読む人もいると思いますけど、読書は知識の吸収に必須なので大切。基本的にはビジネス書を読むといい。

専門知識が深まる

知識は読書が基本になります。働くようになると、すべてが専門分野なので読書は大事。資格試験とか本を読んで対策しないと合格しませんし。専門分野の知識を増やしたいなら、専門書を読みましょう。

通学・通勤が楽しくなる

ビジネス書で勉強してもいいけど、小説を通勤・通学時間に読んでいると時間を忘れることができます。乗り過ごしそうになったこともあります。スマホで退屈なニュースを見るよりも、好きな作家の小説を読んだ方が何倍も有意義な時間の過ごし方になります。

自分の意見が持てる

文章を読んで、頭に情報が蓄えられていくと、自然に自分の意見が形成されていきます。自分の意見は、人から影響を受けるので、たくさん本を読むことで多くの意見が頭に入るために、自分の意見が形作られていきます。

人と共通の話題ができる

意外に本を読んでいる人は多くて、映画やテレビドラマの原作になっていることも多いから、共通の話題を持てるようになります。特にテレビドラマ化された作品は知っている人も多くて、テレビの話題についていけるように。この意味で、コミュ力増大効果あり!

国語の成績が良くなる

子供の頃から読書していると、国語の成績が良くなるそうです。私は理系でしたので、そこそこでしたけど、本をよく読んでいる友達はやっぱり成績が良かった。「何となく答えが分かる」と言っていましたけど、直感で分かるってすごい。

本棚が埋まっていく

本をどんどん買っていくと、本棚が必要になっていきます。本棚が埋まっていくと、達成感が出てきます。読書が趣味と言うよりも、本集めが趣味になってきます。でも、本棚は人と知的に見せることも多いので、良いことだと思います。

文章を読むのが早くなる

速読は本を読むときの基本です。たくさんの本を読んでいると、自然と本を読むのが早くなります。文章の型や言葉の意味が頭に蓄積されていくので、文章の流れが分かり読むのが早くなります。意外な読書の基本です。

書類を理解するのが簡単になる

社会人になると、書類を作成する機会ってほんとに多くなりますよね。そんなときに読書をしていると、文章に多く接しているので理解するのが早くなります。文章を書くなら、型みたいなものを頭に入れる必要があるのですけど、読書習慣があるなら簡単です。

孤独に耐えることができる

読書の効果で重要なのは、孤独に耐えることができるようになるという点です。一人のイメージが広がっていくのが読書の楽しい所。一人でも十分楽しめる行為なので、孤独であっても、読書が色んな擬似体験や頭の筋肉を鍛えてくれるので寂しくない。

本屋に行くのが楽しくなる

読書をしていて一番楽しいのがこれ。本屋に行くのがとっても楽しくなり、1時間ぐらい平気で過ごせるようになる。小説だけではなくて、哲学書、スポーツ書、雑誌など目移りしちゃうコーナーがたくさんあります。小さい本屋さんでも十分楽しい。

人とコミュニケーションが取りやすくなる

文章をたくさんインプットしていると、人と自然に会話できたりします。小説の会話シーンを読んでいたりすると、勝手に言葉が出たりすることも。コミュ力向上に一番良いのは、本の音読らしいのですが、これも文章の型を頭に叩き込むのが目的らしいです。

語彙力が身に付く

最近は、語彙力がブームになってきていますけど、語彙力がつくと人に簡単な言葉で説明ができるようになります。その意味で、語彙力って大事。意味不明な難しい言葉を簡単な言葉で言い換えるのは気持ちいいです。

 

色んな読書の効果があるけれど、私は楽しく読むのが一番だと思います。ストレス発散にも通じますけど、楽しく読んで、楽しく理解して、楽しく活かす。中々難しいけれど、それを理想として本を読んでいきたい。

自分の世界を広げる5つの方法とは?-『神様の棲む診療所』の感想

お医者さんが故郷に帰って、神様との交流を通じて変わっていく話でした。沖縄が舞台で、その土地特有の神様が出てきます。主人公の比嘉篤がどんどん変わっていって、カ可愛い神様と話していく心温まる物語です。現実主義者の篤が変わったのを見て、「自分の世界を広げるための方法」について考えてみました。

神様の棲む診療所 (双葉文庫)

神様の棲む診療所 (双葉文庫)

 

自分の世界を広げる5つの方法とは?

知らない世界に飛び込む

篤が神様との出会いで変わったように、自分の知らない世界観に飛び込むことはすごく大事だと思います。知らない世界に行くと、今までの常識が崩されて、新しい価値観がつきますから。趣味でも仕事でも、未知の業界などに行ってしまうと、しばらくすると、すごく自分が変わったと実感することがよくあります。別に仕事とかだけではなくて、住んでいる家の中でも、本を読むとか、ゲームをするとか、テレビを見るだけでも新しい知識がつくことで、色んな世界を知ることができます。そうすると、「これは面白そう」と思って、色んなことにチャレンジしやすくなりますから、結構重要だと思います。

友人の友人と話す

小説の中では、篤が謎の青年の宮城獅道と知り合うことで、まったく違う価値観が生まれたように、まったく知らない他人と話すことで、世界観が広がったります。いきなりの他人はハードルが高いので、友達の友人と話すと面白い話を聞くことができて、普段知らない世界のことを知ることになります。まあ、繋がり自体は薄いので、合わない人はいますけど、それでもたくさん考えたりするのでやらないよりはマシ。普段見せない友達の姿も見ることはできるので、まったくメリットがないわけではないです。仕事などでは、そこからコネクションができるといった実例もあって、ビジネスマンには当たり前のことなのかも。

昔なじみの人と会話する

篤が元気なおばぁと話すことで、昔を思い出しながら、繋がりの大切さを実感するシーンがありますけど、昔から知っている人に大人になってから話してみると、たくさんのことを学ぶこともできます。大人になって話を聞くと、子供の頃は気づかなかった優しさなどに触れることで、心が癒されたりします。何気に、近所の人に話を聞くと、不動産だったり、人間関係だったり、ちょっとダークな話題も出てくるので、自分が住んでいるまわりの歴史などを知る機会になります。凹むこともまあありますけど、それはそれで自分の知っていることが増えたということなので、良しとはしたい。近所の人の裏の顔みたいなものがあって、大人って黒いなあと思うこともありますけど。

親とコミュニケーションを取ってみる

篤が沖縄に帰るきっかけになったのは父親でした。親って大人になってから話すと色々な世界を経験している分、多くのことを知っています。小説では同じ医者ですけど、地元ならではの話や医療があったりして、これまでとは違った世界の中で医者として生きていくことになりました。同じ職業でなくても、何か感じることはあると思います。子供の頃は、親としての面しか見れませんが、社会人になると親の気持ちが分かったりして色んな発見があったりします。意外と同じ悩みを持っていたりして、さすが親子と思うことも。自分の世界だけでは絶対見えなかったこともアドバイスしてもらえたりするので、一度ゆっくり話すことも重要です。

自分から進んで未知の場所に行く

未知の場所に行くことは世界観を広げます。知らない土地だけではなくて、その地域は知っているけど、住んでいたけど、仕事として行ってみる。そうすると、仕事しているからこそ、知ることができる地域特有の雰囲気があったりします。知っているからこそ、知らない場所ってたくさんありますからね。旅行などで行ったことのない場所に行ってみるのもいいですけど、一時的に世界観が変わるだけだと思います。一過性のものなので、自分探しをしても無駄に思えます。やるなら、知っている場所で仕事などで行った方がいいですね。買い物をする場所が、仕事をする場所になると、全然違った景色に見えることはよくあることですから。

最後に

世界観を広げると言っても、本質は人との出会いなんですけどね。人と出会うことで、価値観が変わって、同じ世界でも観える世界が違ってきたりしますから。自分の見ている世界って、人とのつながりが大事で、それがないとモノクロですからね。人は人に影響すると言いますけど、まさにその通り。人、神様との出会いがこの作品の本質なんですけど、それは現実に生きる世界でも同じことだと思います。未知の世界って人と関わるからこそ、自分に影響を及ぼして、新しい世界観を構築することができます。だから、世界観を広げるなら、人と積極的に関わろうとする姿勢が一番大切。社会人になると、それまで関わったことのない人ばかりなので、世界観は問答無用で変わってしまいますけどね。

あらすじ

 東京の大学病院で働いていた比嘉篤は、父親の診療所を継ぐために8年ぶりに沖縄に帰った。患者は元気なおばぁだけ、という毎日に辟易としていたある日、診療所に朱色の髪をした裸足の子供がやって来た。子供は篤のことを知っているようだが、篤に記憶はない。診療所に入り浸っている謎の青年・宮城獅道は、その子は庭の枯れかけたカジュマルの木に棲む精霊・キジムナーだと言うが―南の島の神様や精霊たちとの交流を描いた、心温まる物語。

【ブログ・感想】「読書という病」ー本って親が読書好きだと割と巡り合いやすい

本を読むことが読書だと思うんですけど、読むことばかり気にしていると、読書しなくては!という脅迫概念に取り付かれたりします。気楽に気楽にと思うのですけど、読みたいと思う心が逆にプレッシャーになってしまって、読書する自体が怖くなってしまうことも。そんな読書について気になる記事があったのでご紹介していきます。

yutoma233.hatenablog.com

本を読み出すとまわりが見えなくなる

みどりの小野 (id:yutoma233)さんの記事で、本を読んでいるとまわりが見えなくなるそうです。そのおかげで、遅刻や門限を破ったりしていたとか。その気持ちは分かります。すごく集中すると、例えば好きな作家の本を読んでいるとまわりの音が消えますし、私も同じような経験をしたことがあります。

ただ、みどりの小野さんはすごく集中力が高いそうなので、私以上に本にのめり込んでいるみたいです。私だったら、集中している時に声をかけられると、必要以上にビックリして大声を出してしまうので、みどりの小野とは違う意味で怒られたこともあります。集中すると言っても人によって違いますけど、集中力が極端に高いと逆に怒られるとか皮肉に思えます。

子供に読書は推奨するべき?

読書を過度に推奨するのはどうかと思います。私も懐疑的で、読書が好きならばいいのですけど、運動もゲームやオシャレなど子供には色んな可能性があるので、読書だけしていればいい!という考えは変に感じます。親からしたら本を読んでいたら、満足ですけど、運動やゲームやオシャレはコミュニケーションのきっかけになるので、大人になってから読書オンリーよりも役立つこともある。

読書を趣味にすると、国語が苦手で無くなるし、作文を書くことも面白くなります。ビートたけしの超常現象に出演されていた、大槻教授も子供達に本を読ませていたそうです。本だけはどれだけ読んでも自由だったとか。そのおかげか、二人のお子さんは東大に進みましたし、読書は大切。だけど、何事もやりすぎは禁物で、何事も加減が大切ってことだと思います。

家に本がある環境

本が家にあると、自然と本を読むようになります。ホリエモンも家に百科事典があったそうで、その知識が、受験の時に国語と社会の問題を解く際に役立ったそうです。本がすべてだとは言えませんが、本がまわりにある環境で育つと知識や常識がつきます。その情報があると、受験や就職活動で使える可能性があるので、少しは有利かもしれない。

最近は、本を読む人が減ったとか聞きますけど、電子書籍などを購入している人は増えているので、ブログなどを読む人などを含めると、文章を読んでいる人は逆に増えているように思います。電子書籍だとタブレットなどをあげるなどしないと読めないので、読書家の人でも、子供が本を読まないという現象になるかもしれませんね。

本から得るものは多い

本を読んでいると、語彙力が増して、文章を作る技術が上がります。一人である程度生きているための知識をくれる一つのコンテンツが「本」であることは確か。子供の頃から読書が好きなら、一人になっても孤独を感じませんし、割と良いことが多いと思います。それだけに、みどりの小野さんの文章には説得力があります。

大学に行くと、まさに本の世界で本を読まないと単位すら取れません。まあ、学科が大学にもよりますけど、私は理系だったので本漬けの生活でした。その意味で、本の大切さは分かっていますし、それが電子書籍になったとしても同じこと。本が嫌いでも、資格試験では何度でも本は読むことになります。なんだかんだ言って、大人になると本が身近になることは確実です。

両親が本好きだと子供も同じになる可能性

みどりの小野さんのご両親も本好きとのことで、親が本好きだと子供も本が好きになる傾向にあると思います。身近な環境に本があれば、勝手に本を読みます。両親が好きなものなら、子供も興味を持ちやすいですし、読書感想文も苦労しないと思います。その意味で、国語教育には最適な環境です。

読書感想文で思うのは、親が読書好きでないと、中々上手い本を選べないという点です。もちろん、読書感想文対策をきっちりしている家庭は別ですけど、本を読まないのに、感想するのに面白い本を選べるわけがないですから。読書家の親だと、夏休みはこの点で有利かと。でも、読書好きだからこそ、難解な本を薦められそうで怖いですけど。

最後に

みどりの小野さんは本に取りつかれていたとのことですが、私も一時期小説ばかり読んでいた時期がありました。毎日1冊読んでいたので、本が大好きになりましたけど、誰にでもそんな時期があるはず。本との出会いは運の要素が高いですけど、巡り会えばすっごくはまることは間違いありません。

本は不思議なもので、ほぼ頭の中のイメージだけで進んでいきます。それが醍醐味なんですけど、中々巡り会うのが難しい。私もある作家の本をたまたま取らなければ本にハマることはなかったかもしれませんし、本って怖いですけど面白い。学びの本質ってそんな所にあると思うんですけど、違いますかね?

【読書・感想】出雲のあやかしホテルに就職します 硝子町 玻璃

 子供の頃から「幽霊」が見える女子大生の時町見初。就職活動が上手くいかない中で、大学センターから、出雲のホテルへの求人票が紹介されます。そこは幽霊が出ると噂のオバケホテルなわけなんですが、「妖怪」や「神様」たちが宿泊する中で、見初が自分の能力と従業員との機転で事件を解決していく話になっています。今日はこの小説のご紹介を。

大学の求人票ってすごい

 大学の求人票で、オバケが出るホテルを紹介してくれることにまずビックリしました。合格しない見初のための温情かと思ったのですけど、大学の人達はいい人達みたいなので、純粋に善かれとして紹介しています。まあ、実際には求人票ってあんまり当てにならないと言うか、眉唾みたいな噂話も多いので、ある程度は事務的に行動したのかなと。

 主人公の見初のエピソードもあるんですけど、まず就職活動から物語が入ってくるという展開は今どきだなあと感じました。就職活動という若い人が苦しく描写を書くことで、ある程度の感情移入を持ってきたのかと。最終的に、出雲のホテルを紹介されることになるんですけど、ある種の運命的な要素もあって素敵。

 大学としては、対応にちょっと疑問があって、オバケが出るようなホテルを学生に紹介するのかなあと思いはします。噂話であったとしても、もうちょっとマシな就職先もあったはず。まあ、見初に妖怪などが見える能力があるので、その力が変わった就職先に導いているのかもしれませんけどね。そうしないと物語が始まらないわけですし。

相棒の冬緒が割と黒い

 見初の相棒の冬緒という青年がいるんですけど、見初と事あるごとに衝突します。表向きは超好青年なんですけど、見初と二人きりになると、腹黒くなって冷たくなります。ある事件を境にして、ツンデレにレベルアップするんですが、腹黒い性格を見ているとちょっと現実社会をイメージしてしまいました。
 
 腹黒い性格と言っても、そこまで卑劣ではないですから安心感はあります。作品によっては、冷酷・卑劣すぎて最悪といったキャラもいますけど、ライトノベルよりなこの作品ではそこまでのキャラはいませんから。その点は安心して読めましたし、ストレスが溜まることがなかったので、スラスラ読むことができました。
 
 冬緒は最終的にツンデレになります。見初が鈍感で段々と冬緒が可哀想になってきます。ある程度の感情を持っているのに、見初めは気づかないという。男女の関係は難しいのですが、シリーズを重ねることで、見初もある程度は冬緒のことを見ていくようになります。鈍感な見初とツンデレな冬緒は良いコンビだと思います。

「お客様は神様」という精神

 あやかし系の小説として、出雲が舞台ってあまりないと思います。鎌倉・京都・奈良などが多いのですけど、出雲は初めて読みました。私が知らないだけかもしらないですけど、神在月には神様が出雲に集まりますし、小説の中でもその描写があったりします。まさに、お客様は神様ということになっています。
 
 ただ、現実のサービス業では、「お客様は神様」というので苦しんでいると聞いたことがあります。クレーマーの時に困っているとか。確かにお客様は神様と思って仕事をするというのは納得できますけど、あくまで接客する方の言葉であって、接客されるお客さんは神様のように、何やっても許される的な精神は困ると思います。
 
 日本人の言う神様って、聖人君子のようなイメージだと思いますけど、この小説に出てくる神様も一癖も二癖もあって、対応が中々に難しい。その意味で、接客って本当に難しいなと思わせてくれます。「お客様は神様」というのが基本としてありますけど、自分なりの境界を引いておかないと、仕事が成り立たなくなってしまう。これも経験の技なんだと思います。

最後に

 出雲が舞台で、読みやすいですし、キャラも楽しかった。永遠子という、見初と冬緒の上司にあたる女性が出てきます。絶世の美女なんですけど、様々な努力をして、美を手に入れたとありました。それも、ホテルを運営していくために。そこにすごいプロ意識が見た気がします。綺麗だからといって、傲慢にならず、祖母が残したホテルを守ること。

 根底に強い信念を持ったキャラも多数出てきます。実際の一流ホテルでも同じような心構えの従業員の方が多いと思います。ただ、それが人間でも、神様でも違いはなくて、サービス業だけではなくて、すべての一流の仕事に信念って大切なんだと感じました。簡単な言葉にはできますけど、そこに到達するには、努力と経験が物をいうのでしょうね。

 あやかしがテーマの作品ですけど、ホテルの内情や運営について、色々と考えることができました。別にプロではないですけど、昔から気持ちよく過ごせたホテルは忘れませんし、働いている従業員の方もカッコいいと思っていました。そのためには、色んなアイディアや努力があって、それを上手いこと描写している作品なので、満足感がありました。

働き方改革を考えながら、有能な社員について参考になった3サイト

 最近、働き方改革がよく聞く言葉なんですけど、これって何なのでしょうね?テレビや新聞などを見ていると、定時には帰れるけど、時間管理しないと仕事が終わらないという声が聞こえてきます。業種によっては、残業ありき(もちろん残業代は出る)という仕事もあるでしょうけど、『働き方改革』って言葉だけ一人歩きしている気がします。

 そんな中、ネットを見ていると割と参考になるサイトなどが見つかりました。有能な社員とは何かについてある程度の見識が得られると思います。あくまで一つの見方なので、有能という定義はたくさんあると思います。私としては、最近の働き方改革と絡めて、働き方って何だろうなあ?という疑問を呈しながら紹介していきたい。

mraka2015.hatenablog.com

 碧乃あか男(id:mraka2015)さんの記事で、あか男さんが休職中に、製品の品質がガタ落ちして、営業も仕事が取れずに、パワハラなどが頻繁に起きている職場になってしまった。たった一人の社員が休職しただけで、会社の状況がかなりひどくなっているという話です。

 一番驚いたのは、あか男さん以外の人達が、製品について知識も技術もないという点。私もエンジニアなので分かりますけど、製品を作るのに知識や技術は必須。なのに、あか男さん以外の社員が勉強不足というのは意味が不明です。技術職でなくても、あか男さんがいないという状況を想定すれば、勉強の必要性が分かるものなのですが……。製品を作るには知識などは大切なはずなのですが、知らぬ間に、会社があか男さんに甘えていたということなのでしょう。

 少し本を買って勉強すればいいのにと思うのですが……。私も上司や先輩から色々怒られたり、教えてもらいながら勉強したので、知識や技術の大切さは実感しています。しかし、会社で唯一の技術者があか男さんだという状況では、会社の他の人は勉強する気も起きないでしょう。たった一人の技術者に任せておけばいいのだから……。

 かなりひどい気がしますけど、会社としてはあか男さんが有能さに気づいていなかったということなんでしょうね。邪推ですけど、製造なんて簡単、素人でも出来る出来るなんて考えていたかもしれません。技術者の一人として言わせてもらうと、製造は相当過酷で専門知識のオンパレード。だから、毎日が勉強。

 その中で、一生懸命勉強してきて、会社の中で抜きん出ているあか男さんはすごいと思います。有能な社員ということが、皮肉にも休職していた中で分かったこの記事。技術者って、営業の人から軽く見られることもありますけど、相当なスペシャリストです。だから、会社としても、技術者の大切さを分かってほしいな。

 

anond.hatelabo.jp

 バカは言う事聞くんだけど無能だし、賢い奴は有能だが出て行っちゃうし…。バカな有能ってどこかにいないか

 という文章なんですけど、割とシビアな意見。賢い奴は有能とあって、確かに仕事が出来るなら転職します。無能の定義がよく分かりませんけど、言う事聞く代わりに、仕事ができないということでしょうか。バカな有能ということは、言うこと聞く賢い奴ってことなのかもしれない。仕事が出来るとなると給料が良い企業に移るのは自然な流れだと思いますね。

 

anond.hatelabo.jp

 上のダイアリーに対する反応で、給料を上げれば辞めないし、会社の業績も上がるという話になっています。今世の中では、頑張っても給料が上がらないことが問題になっているわけで、その給料を上げることで、モチベーションがアップして、企業の売上が上がるなら言うことなしなんですよ。給料を上げたから報いようと努力して、仕事で結果を出して、企業も潤う。好循環なのは間違いない。

 だけど、一つ思うのは、若い社員だから出来るんじゃないかなあと思います。基本給が低い所から、毎年2万でもアップすれば、確かにモチベーションは上がりますから。それに若い人は、収入アップが精神的余裕に繋がるので能力も上がると思います。昇給は良い手段だと思いますけど、仕事への吸収力が高い、若い人向けの処方箋だと思いました。

 さらに、若い時には知識が不足がちですけど、昇給して、もっと結果を出そうと頑張っていると、自然と勉強など頑張るようになって、自分を高めていく嬉しさに目覚めると思います。いわゆる、向上心ですがやっぱり目に見えるお金がたくさん貰えるとなると、そりゃ頑張るというのは人間だから仕方がない。

 この前テレビを見ていたら、地方のトラック宅配業者で、高卒の新入社員に対して、かなり高い給料を払うとありました。最初の一年はトラックの練習で給料も平均的ですけど、2年目からは、大卒並みの給料が貰えるとあって、二人の10代の青年は頑張って練習していました。昇給はやっぱりモチベーションアップの鍵なので、こういう思い切った行動する企業が伸びていくのかもしれません。

 有能な社員が出来上がっていく仕組みの一つに、昇給というのはありかなと思います。金銭的・精神的余裕が出てきて、仕事をする中で向上心が芽生えてくると、自然と知識や技術、ノウハウが貯まっていき、賢い有能な社員になっていく。ただ、それが簡単に実践できるとは思い無いので、業界と職種によって大分変わってくるとは思いますが。

 

garbagetown.hatenablog.com

 garbagetown (id:garbagetown) さんの記事で、外資系に転職したことによって、充実した会社生活が送れるようになり、転職して本当によかったという話です。親切でコミュニケーション能力が高いエンジニア、オフィスの開発環境、豊富なe-ラーニング、英語の必要性が高い職場環境など、前職よりも待遇や環境に改善が見られ、充実感が伝わってきます。

 転職というと、日本ではネガティブなイメージもありますけど、これほど上手く転職できるなんて素晴らしい。きっかけは、職場環境や家族のことがあったみたいですが、記事を見ていると、仕事の充実感が伝わってきます。元々、技術力が高くて、Webアプリケーションの開発などをこなしながらチームリーダーとして活躍していたgarbagetownさん。

 技術職のある意味で理想型とも言える転職。しっかりとした技術的なバックグラウンドと管理職としての経験、しっかりとした情報発信が鍵になったみたいです。客観的に見ればすごく優秀な人だと感じました。世間が言う有能ってこういう人を言うのかなと。やはり、しっかりとした技術力と情報発信力が大事ってことですね。

 しっかりした技術力があるからこその仕事ですし、転職でも強味になります。何かの専門分野に特化した技術と職務経験があるということが、有能な社員の一つのモデルになると思います。働き方改革の本質は、平均的にみんな有能な社員になって、時短をしようというものですが、いきなり言われても、garbagetownさんレベルには中々なれないと思いました。

 転職の一つのきっかけとして、家族が加わるというのは非常に大きなもの。家族のために働くのがすべてとは言いませんけど、やはり大事なこと。働き方改革には、家族と過ごす時間の増加という意味も含まれていると思います。人によって、親だったり、子供だったり、配偶者だったりするわけですけど、家族環境の変化で転職するというのは、頂く給料によって転職するのとはまた違った意味合いがあります。


 有能な社員の例や経営者の視点を見て見ると、優秀な人は、お金も大事だけど、モチベーションの向上とそれに伴う高い技術力を持っている人です。働き方改革で定時までに仕事をするなど、労働時間が減りますが、何か一つでも強味があると、会社にとって必要な人材に成長することができます。ただ、その強味を見つけることが難しいわけなんですけどね。

料理×対話×異世界ー『あやかしお宿に嫁入りします』

自分の力で生き抜く。簡単なようで難しい。異世界ものだが、チートはなく、対話と料理で切り開く様は、心地が良い。

あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿「天神屋」。亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われてしまう。大旦那曰く、祖父が残した借金のかたとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが…。その手にあるのは、料理の腕と負けん気だけ。あやかしお宿を舞台にした、葵の細腕繁盛記!

内容(「BOOK」データベースより)

 

【読書・小説】死神の精度 伊坂幸太郎

人の生き死にってなんだろうなと感じました。
死神に生きることと死ぬことを支配され、
本人は自分の死に対して
ほとんど関与することができないジレンマ。

人はいつかは死ぬというけど、
死神にある程度支配されているのなら、
それも運命と言えるのかもしれない。

内容は暗いけれど、
最初と最後のストーリーが明るいのが救い。

音楽好きなだけに、
お店でCDを聞いている様は人間と同じようであるけれど、
とてもシンプルに音楽が好きという設定は、
私は好きです。

そう思うと、音楽のお店が段々と少なくなっている
現状だとどうするんでしょうかと疑問には思いました。


重要テーマとして、『仕事』という言葉が出てきます。
仕事だからこそ、淡々とこなす。

主人公の死神は、
結局は『死』という選択をほぼ選ぶのですが、
過程を重要視して、
しっかりと仕事をしています。

他の死神は過程は気にせず、
大抵の場合は『死』だけを判断するので、
主人公はちょっと異質です。

死神に給料が出ているのが分かりませんが、
きっちりと仕事に誇りを持つのはいいなと思いました。

何事もこだわりを持たないと、
自分が自堕落になっていくだけですし、
それがある程度の自信に繋がると思います。
人間でも考えることが大事。

【読書・小説】殺戮にいたる病 我孫子武丸

とにかくヤバい小説です。
犯人の本質や事件の真相、
途中の悲しい事件なんかがポイント。
読んだ後も、頭に残ること間違いなし。

とくかく、グロい。
犯人が異常すぎて、本当にヤバい。
二人の視点で物語は進んでいくんですけど、
叙述トリックで、最後にビックリします。

主人公よりも、犯人の印象が強すぎます。
実写化不可能とも言えるぐらいです。
今だに本屋で目立つ所に置かれているので、
インパクトは大きかったと思います。

トリックとか私はどうでもよくて、
ただただ、犯人が怖い。
究極の○○コンなんだと思いますけど、
そこに行き着くまでの行為が残虐。

よく作者もこの展開を考えたものだと。
恐ろしすぎる結末にビックリしましたけど、
それまでの過程が生々しい。
出版されたのが、1996年……。
グロいですが、インパクトは絶大……。

【読書・感想】博士の愛した数式 小川洋子

大学生の時に読んだ、何とも悲しい話。
80分しか記憶が持たない、
元数学者と家政婦とその息子のやり取りが
何とも切なく、印象に残る話になってます。

80分しか記憶がもたないので、
メモ書きした付箋がたくさん貼ってあって、
新しい記憶も維持できない悲しさが
何とも言えません。

息子は、野球ファンで、阪神ファン
数学で言う所の、虚数など
専門用語が出てきます。
でも、文学的な説明があったりして、
特に悩む必要もないんですよ。

著者の小川さんの最高傑作とのことで、
私が読んだ大学生の頃には、
大々的に宣伝されていました。
映画化もされましたし、出来も良く、
今でも人気の作品です。