人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

新聞が崩壊しているとのことだけど、広告業界との関係も一つのポイントかな

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新聞が崩壊しているそうですね。100万部減少というのはどうでしょうか?気になりますけど、ネットの購読数などは数えているのかな?新聞を配達してもらっている人が少なくはなったけど、スマホタブレットの登場でネットから購読している人もいる可能性だってある。

気になるのは、若い人が読んでいるかということ。僕も高校生の頃まではあまり読んだことがなかったけど、ネットよりも記事がまとまっていて、今まで興味がなかった記事を発見できるのが強味の一つ。若い人はネット契約しているのかな?

新聞発行部数の減少に歯止めがかからない。日本新聞協会がこのほど公表した2016年10月時点の新聞発行総部数は4327万6147部と、1年前に比べて2.2%減少した。部数にして97万部の減少である。

一昨年(2014年10月時点)は3.5%の減少、昨年(2015年10月時点)は2.5%の減少と、減少率こそ小さくなっているものの、1年間で100万部近い減少が続いており、とても下げ止まる気配は感じられない。まさに音をたてて崩壊している感じだ。

 毎年100万部近く減少していて、発行部数は単純減少になってる。不況が原因の一つではあるけど、数字で見ると結構大きな数字。まだ、総発行部数は4000万部あるけど、このままだと、東京五輪が終わったら3000万部に割り込んでしまいそう。

正直な話、新聞の記事はネットに概要がまとまっていたりするので、特に若い人は手軽さから新聞は紙で読む人は少なくなっていそう。新聞を読むにしても、とっかかりがないと読めないですし、働き盛りの人達が読まなくなったということでしょうか。

僕は思うに、若い人が読まなくなってしまって、どんどん減少しているんじゃないかと。一つの新聞社の新聞を購読するにしても、結構な額がかかりますし、新聞を読める世代がいつのまにか、裕福な世代になっているかもと思ってしまう。

新聞発行部数が急激に減っている一因に、新聞社が慣行として行ってきた「押し紙」をやめ始めているため、という事情もあるとされる。「押し紙」とは、新聞 社が販売店に余分な新聞を買わせることで、見かけ上の新聞発行部数を「水増し」することに狙いがある。過去十数年にわたって業界の悪弊として問題視されて きたが、2016年になっても依然として続けている新聞社が少なくないとみられる。 

 何か似たようなことをしている企業があったような……。記憶違いかもしれないですけど。水増しのために余分な新聞を買わせるという行為。問題になるのは当然で、ただでさえ売れないのに、無理矢理買わせたら販売店からも反発を招きますもの。

確かに、販売店の前にはオリジナルの新聞の自販機みたいなものがありましたから、結構怖いことをしていたんですね。業界の慣例みたいですけど、まさに強者が弱者に強要する行為に近い。それが2016年まで続いていたなんて凄まじいですな。

水増しだから、仕組みがバレれば即影響が出てきます。販売店も苦境ですよ。売れない上に、押し紙というコンボ。新聞配達のバイトは結構な高給バイトとして辛いがメリットがあるという話を聞いたことがありますが、現在はそうではないのかも。

新聞社が発行部数を「過大」申告したがるのは、広告料金に直結するからだ。発行部数が多ければ多いほど、広告効果が期待できるとして、高い広告料金が設定されていた。広告主に高い広告代金を払わせるには、部数が大きくなければ都合が悪いわけだ。

 新聞社としても、ビジネスなんで広告料金は非常に大事。売れれば売れるほど、発行部数が多ければ多いほど広告料金があがっていきます。この辺はテレビの視聴率と同じですね。視聴率低下で苦しいのは新聞もテレビも同じこと。共通点があります。

最近だと、ネットへの広告が多くなっているので、広告料金はネットへ流れている可能性が高い。ただ、新聞→テレビ→ネットへとシフトしていくのが歴史の流れのように思います。まあ、広告業界や新聞業界は非常に規模が大きいので中々衰退していくとは思えませんが。

新聞社としては、発行部数を多くしたいから水増しとして押し紙を強要していた。ただ、時代の流れから発行部数の減少により押し紙をする余裕もなくなってきたというのが事実みたい。広告業界と新聞業界は一心同体ではないですけど、持ちつ持たれつ的な関係ということでしょうか。

守備の名手の楽天イーグルス・藤田一也とは?GG賞にかける想いが伝わってくる

楽天の守備の名手といえば、藤田一也。現在の横浜DeNAから移籍してきた、トレード選手です。2013年の日本一にも貢献した守備のスペシャリストですが、GG賞こと、ごゴールデングラブ賞には特別な想いがあるそうです。

昨年1月の自主トレでこう宣言した東北楽天ゴールデンイーグルス藤田一也選手。そして昨季、有言実行で見事3度目の栄冠を手中に収めた。藤田選手にとって、この3度目のゴールデングラブ賞獲得には格別な思いがある。

 楽天の藤田選手は、守備職人です。横浜時代にも守備は定評がありましたが、横浜ではセカンド固定ではなくて、内野を流動的に守るバックアップ要員に近い扱いで、レギュラーとはいえなかったようです。

しかし、楽天に移籍してからは、セカンドを主に守るバリバリのレギュラーとして楽天の日本一にも貢献しました。打撃もシブいバッティングをこなし、楽天に必要不可欠な選手としてファンにも愛されています。

3度目のGG賞受賞には藤田選手の想いが伝わってきます。2013年以降、成績が振るわないチーム内で数少ない大きな賞の受賞。守備職人・藤田一也の人生は楽天イーグルスに移籍して大きく変わってきましたね。

昨年から本拠地のKoboスタジアム宮城(今年からKoboパーク宮城)のグラウンドは、人工芝から天然芝に変わった。一般的に人工芝に比べて打球速度が落ち、よりイレギュラーしやすいといわれる天然芝に変わることに、藤田選手はかなり警戒感を強めてシーズンに入った。

天然芝に変わったKoboパーク宮城。観覧車やメリーゴーランドがあるテーマパークのような球場ですが、天然芝に変わったことで、藤田選手の守備にも変化があったとか。イレギュラーしやすい特別な芝。

人工芝でずっとプレーしてきた藤田選手にとっては、天然芝に変わることで守備の方法も大きく変わってきました。守備を専門としてきた藤田選手にとっては死活問題。だからこそ昨年のGG賞の受賞は格別な想いがあったということです。

警戒心を強めて入ったシーズン。それがGG賞受賞という、守備職人には最高の栄誉を受け取れたことは、非常に嬉しい。これからのシーズンも私達に楽しいプレーを見せてくれるでしょうね。

自分好みの曲をAIが制作?阪大などがシステム開発

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最近何かと話題の人工知能ですが、大学でも研究が行われていますね。阪大が研究しているということで、気になるニュースでした。自分好みの曲ということで気になります。今はAIの研究が盛んで、GoogleのAlphaGoが有名です。プロでも勝てない囲碁を打つと有名になりました。

曲を聴いた人の脳波のデータに基づいて個人の好みの曲を自動作曲する人工知能(AI)を、大阪大や東京都市大などの研究グループが開発したと16日、発表した。オーダーメイドの作曲が可能になり、音楽で気分を改善する音楽療法にも応用できるという。

 人の脳波からデータを解析して、個人個人の好みの曲を作る。脳波のデータが気になるところ。どんなデータとデータが関連しているのか。クラシックが好きな人に対して、オススメできるアニソンとか出てくると面白いと思います。アニソンにも良い曲がありますから。

大阪大だけではなくて、東京の大学も協力しているんですね。東西で力を合わせてAI研究。国からも援助されやすい研究分野だと思うんで、しかも音楽作成のAIはビジネス的なチャンスもありそうなのでしっかりと研究してほしい。自分好みの音楽って意外と分からないですから。

音楽はヒーリング効果やストレス発散効果を経験的に感じることができます。悲しい時に共感したり、嬉しい時に思わず口ずさんだりする音楽。僕としては、ストレス発散効果が大きくて、好きな曲を聞いて明日への活力にしています。

ビジネス的な側面としては、十分実用的なものになったと仮定して、プロ野球選手やアイドルに使ってみて、その人なりのアルバムを作ってみるというもの。好きなアスリートやアイドルのベスト・ライク・オリジナルアルバムって一度聞いてみたいですから。

好みの曲となっていますけど、誰が歌うかで変わってきそう。曲なんでリズムはありますけど、それに歌詞をつけてプロなどに歌ってもらうと最高です。ここにちょっとしたビジネスチャンスがありますね。数年後には、AIとコラボした歌手がたくさん出てきそう。

実験の協力者にJポップや童謡など10曲程度を聴いてもらいながら、脳波を計測した。そのデータをもとに「心地良い」「覚醒度が高い」といった状態が、ど のような脳波で生じるかという個人ごとの「感情モデル」を構築、その上で曲と感情の関係を機械学習した人工知能が自動作曲する。

 アニソンとかクラシックなどを混ぜても面白そう。Jポップや童謡は多くの人が聞く機会があるから、無難な曲になる予感。データ化するのは、心地良いなど、感情的にポジティブになる場合。だから、好みの曲が分かるって仕組みなんですね。

機械学習って何でもできるんですね。IT企業に勤める友人が機械学習について語っていたので興味がありますけど、何万時間も音楽を聞いた人間以上に正確なデータを弾きだしそう。ポジティブな感情と脳波を関係づけて、そこからAIが自動で作っていく。

でも、10曲って少ないですね。スマホやパソコンの中に入っている聞く頻度の高い曲をピックアップして作っていくのがこれからの課題ですか。膨大な音楽データが入るスマホやパソコンを多くの人が持っているご時世なんで、好きな曲は何曲も作れるかもしれません。

写真でするピースサインは危険らしいー指紋情報を探られるとか。研究機関もよく研究している

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ちょっと衝撃的なニュース。ピースサインをするだけで指紋が盗まれる可能性があるとか。芸能人とか盗まれ放題な気がしますが、写真だけあれば情報が取れるので、写真好きな人も狙われる可能性が高い。それにしても、研究機関もよく研究していますね。ただ、大っぴらに情報が公開されるということは、相当研究が進んでいるということなので、ツイッターとかフェイスブックの画像から相当数調べられていると考えた方がいい。海外だともっと研究が進んでいそうだから、世界的に見ると、指紋情報のデータベース化が進んで、個人単位で管理すると未来も考えられる。2時間ドラマなどで指紋は大事な情報だけど、これからの時代は誰でも検索で調べられる恐怖の情報になりそう。日本の研究機関は、防犯などに力を入れているはずなんだけど、写真さえあれば情報取得できるのはまさに未来の技術。まあ、ここまで手軽に写真を撮れる時代になったのなら、自己防衛で個人情報をガードしないと簡単に盗まれる時代になりました。注意しても難しい。写真を撮影してアップするのは当たり前になりましたからね。

 

南天を含むのど飴の服用がスポーツ選手に対して服用禁止にーなぜか龍角散のど飴」のデマが

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1月1日よりドーピングに関する禁止表国際基準が変更となり、スポーツ選手は「南天」を含むのど飴の服用ができなくなりました。ところが、「南天」を一切含まない「龍角散のど飴」がドーピング指定されたとするデマが拡散中です。

デマって怖いですね。南天を含むのど飴の禁止が、南天が入っていない「龍角散のど飴」がドーピングされたとのデマが広がっているそうです。南天の中には「ヒゲナミン」と成分が含まれているので、今回の国際基準の変更に繋がったとのこと。ただ、専門家でないと、ちょっとしたツイートに惑わされるので注意が必要ですね。元々は「龍角散のど飴」に南天が入っているいると誤解したのが発端で、「龍角散のど飴」がよく効くのど飴だからこそ、今回の拡散に繋がったのだと思います。ある意味で、一般人にとっては笑い話ですけど、スポーツ選手にとっては死活問題。病気の時に安易にのど飴が服用できなくなったわけなんで、東京五輪にもちょっと影響は出るかも。日本の商品にとっては打撃ですから。まあ、これからしばらく「龍角散のど飴」は売れるようになるかも。デマが真実みたいになって、世間の人が一度買ってみたいという購買意欲をかき立てますし、デマが頭の片隅にあればコンビニなどで見かける「あ、買ってみようかな」と思いますし。なんかマーケティングの基礎に思えてきました。

カップ麺業界の挑戦ー甘い焼きそばやらうどんやら、バレンタインを狙っている?

カップ麺業界の暴走が止まらない 今度はマルちゃんから「甘ーいきつねうどん」爆誕 - ねとらぼ

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一平ちゃんがチョコソースを出したと思ったら、赤いきつねが甘いきつねに。ピンクで何気に年末に食べたかったフレーバー的なカップ麺。甘〜いきつねということで、あまいダシらしいのですけど、スイーツ的な感覚で食べたくなります。チョコ味の焼きそばがちょっと怖くなりますけど、甘いダシならいいかな。マルちゃんの赤いうどんは年末によく売れるとのことですが、実際にはバレンタイン戦線に投入しようと思っているみたい。赤いきつねって女性にもファンが多そうなカップ麺。だから、甘〜いきつねを発売したんじゃないかと。これだけスイーツ的な麺が増えると、今度はラーメンが出てきそう。冷たい〜チョコダシの中にアイスとか入れたラーメンとか。自己流で作ってもいいですけど、31などで販売してくれないかな。アイスの時期ではないからこそ、バレンタインにアイスを混ぜたスイーツ麺を売れば好評になると思う。井村屋とか参戦して、ぜんざいの餅のかわりにうどんが入ったりして。同じ炭水化物だから相性はいいはず。その時にはモチモチしたコシのあるうどんがいいね。

 

クイズ芸人のカズレーザーが面白いのはなぜだろう?ー人生を肯定してくれるから

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カズレーザーって嫌みがなくて面白い。企業説明会の時に、赤い服を着ていって、ネットで「シャア」とか呼ばれていたとか。服装は自由という言葉を信じて、バンダイの説明会に赤い服とか面白すぎる。カズレーザークリニックとかまさにこの人らしい視点で相談にのってくれています。自分に見合った自信を誰しも持っているとか、進歩しようとか欲張りとか、人間、どうせ幸せになるとか、ポジティブな考え方が心に響く。カズレーザーが芸風が受ける土壌があるんだと思います。将来への不安、人間関係への不安、自分自身への不安とネガティブな意見が多く聞かれる現在に置いて、働きたくなかったから芸人になったカズレーザーの生き様はある意味で理想的な生き方。ネタが豊富で、赤い服が好きだからどこでも赤い服とか誰でもできることではないです。金髪にレッドスーツなんて奇抜すぎて変な人に思われるのが、芸風と知識量があることで、芸人の枠組みを越えて理想的な人間に見えてくる。まさにカズレーザーが出てくるべき土壌があったからこそのブームなんだと。

 

彦根市の「ひこちゃん」1万通以上の年賀状が届く理由ってなんだろう?ー可愛いし、お返事があるから。

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ひこにゃん」に年賀状って毎年届くんですね。知りませんでした。1万通はすごく多い。しかも5年以上前から1万通の年賀状が届くらしくて、本当に人気があります。一つ一つの年賀状には、ひこにゃんの絵が描かれていたりして、僕なら出来ない労力。年賀状って新年の干支を描くのが一般的なんですけど、わざわざひこひゃんを描いて送るのは相当なファンでないと出来ないと思います。でも、ここまでするのには理由があって、可愛いのはもちろんのこと、最大の理由は「返事があること」なんでしょう。ひこにゃんから返事があるなら、可愛く描いてあげたくなる。見返りが欲しいわけではないですけど、お返事があるなら気合も入ります。空想のキャラクターですけど、人間のような対応をされるとかなり嬉しくなります。彦根市ひこにゃんのおかげで観光客が多くなっているそうですし、子供にも人気がある。全国で色んなゆるキャラがいますけど、くまモンと並び称されるぐらい知名度が高いゆるキャラだと僕は思っていて、あの着ぐるみの仕草が可愛いんです。個人的には着ぐるみの中の人が気になりますけど。

石田衣良さんの新海誠監督への評価〜人の人生観は中々に難しい

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辛辣な言葉で石田衣良さんの新海誠監督への評価。実体験がないから『君の名は。』は作れたみたいに受け取れるんですけど、人の人生への批判的な発言は控えた方がいいなとは思いました。言われた方が溜まったもんじゃないですし、楽しい恋愛体験してこなかったのでしょうねとか言われたら怒りますよ、そりゃ。

本気でこの発言を書いているだとしたら、結構問題です。人の人格・経験を雑誌上で否定しているわけなので。同じクリエイターだからこそハッキリと物を言える側面があるのかもしれないですけど、ここまで言うとなると、いい炎上のネタになってしまいます。

なんか宮崎監督が上で新海監督は下みたいな印象も受けましたから、嫌なものを感じてしまいます。学問では特に哲学では批判しないと学問ではないらしいですけど、主観的な要素が強いエンターテイメント作品でしかも監督の人生を批判するのはちょっと違う気はします。

石田さんも作家で思う所はあるんでしょうし、年頭所感の中で昨年話題になった出来事の一つの例として挙げているんでしょうけど、『君の名は。』観たファンからすると何言っているだ?この人?のように思います。実体験がないから作れたって、それって小説とか漫画への批判でもあると思うんですけど。

働き方への話もあったりするんですけど、石田さんが余裕があるから言えることであって、夏休みに1ヶ月も休み取れるはずないですし、そんなことしたら、夏休みは日本では生活できなくなる。コンビニとか身近なお店はほとんど休みになっているので。新海監督と若者を絡めて、恋をしたりして幸せになってほしいなという気持ちも分かりますけど、石田さんの言っていることの方が理想論だったりします。

 

人って余裕がないと、冷静に物事を見れません。余裕があるからこそ、言えるように言える。作品への批評は、直接の作り手の批判にならないので、大丈夫ですけど、監督の人生経験まで踏み込んで批評するのはどうかなと思います。まったくの他人から人生経験を批判されたらたまりませんよね。

今回の石田さんの話は話題になっていて、はてなブックマークの数も300を超えています(1/7現在)。石田さんへのコメントが多くて、やっぱりまったくの他人の人生経験を勝手に批判するのってダメなんだと。二人が知り合いなら笑って済まされるかもしれませんが、雑誌に掲載する年頭所感で話すことではないです。

君の名は。』が話題になったからこそ新海監督の批判やアンチなどが表舞台に出るようになったんですけど、有名な作家の方が直接批判することではないとは思います。作家はある意味で、世間からズレていないと作品が作れないですから、今回の年頭所感の話も仕方ない部分もあるのかな。

君の名は。』って確かに若い人を対象としていたのは事実で、前半の入れ替わりのストーリーはまさに青春って感じ。逆に後半の彗星落下での糸守町壊滅からは、現実的な自然現象の衝撃をイメージさせて、2011年から多くの人が思うようになった、大切な人との繋がりが大切なキーワードになっています。

だから、10代、20代だけではなくて、その親世代、祖父母世代にも楽しめる映画として人気を博したわけなんで、単純に理想的な恋愛関係から出来た作品ではない。多くの世代に受けたのは、大切な人への想いが映画を通して共感されたためだと僕は思っていまし、『君の名は。』関連のサイトやブログを見ても同じような意見があったりしました。

石田さんと新海さんが懇意で気が置ける存在であるなら、話は変わってきますけど、そんなに面識がないようなので、ハッキリと言いすぎた石田さんが批判されるのは、仕方がないかなと。作家の方ってあまり表舞台に出てハッキリ言いますけど、同じエンターテイメントの分野の方を直接批判するのはよくない。見ている方も不快ですから。

 

たぶん新海さんは楽しい恋愛を高校時代にしたことがないんじゃないですか。それがテーマとして架空のまま、生涯のテーマとして活きている。青春時代の憧れを理想郷として追体験して白昼夢のようなものを作り出していく、恋愛しない人の恋愛小説のパターンなんです。

別に『君の名は。』は恋愛映画ではないですし、ボーイ・ミーツ・ガールはあくまで表層的なレイヤーであって、その奥には大切な人を失いたくない、なんとかしたいという想いがレイヤーとして隠されています。

去年、作家のみなさんが『君の名は。』を批判していましたけど、石田さんも同じような大衆向けの理想的なストーリーが気に喰わなかったんじゃないでしょうか?作家は一癖二癖あって、理想を嫌って自分だけのストーリーを作りたがる傾向があるように思います。

「誰も理解しなくてもいい。特定の人だけマニアだけ共感してくれればいい」的な。それが今回の根本で、理想なんてない、もっと現実見ろよ!的なスタンスが出来たためにこの話が書かれたのではないかと。本当に作家に人達って面倒くさいなと思ってしまいます。

確かに、正論は正論。ただし、それを新海監督の人生と結びつけるのはどうかなと。作品の評価と監督人生は直接関係はあっても、直接結びつけて批判したりするのはおかしい。作品は批判するけど、監督はよっぽどのことがないと批判しない。そんなスタンスでいいんじゃないか。

 

それにしても、高校時代に楽しい恋愛をできた人だからこそ言える台詞なんでしょうね。全員が全員高校時代に恋愛できないですし、受験やスポーツのために高校時代を犠牲にした人も多い。石田さんの発言って若い頃に恋愛できなかった人も敵に回す発言だなと。

若い人には恋愛してほしいと言いますけど、難しいんじゃないかな。石田さんは俗に言うリア充であって、マニア的な作品を作ってきた新海監督とは合わない。リア充目線だと、『君の名は。』理想的すぎて、恋愛したことがない人が作った理想アニメ。だからつまらない。そんな気持ちなんじゃないかな。

別に宮崎監督を引き合いに出す必要もないですし、なぜ比べたがるのか。宮崎監督がマニア的だったらどうするのか。新海監督と宮崎監督の作品はまったく方向性が違うので、比較するのはおかしいとは思います。年頭の挨拶で分かりやすくするために引き合いのだしたんでしょうか?

今回の石田さんの話。正論は正論なんですけど、話の後半ではもっと休んで恋愛しろよ、幸せになれよ!的なことが書かれていて、こっちの方がもっと理想論なんですけどね。そんな長期で休める職業なんてほとんどないです。作家の人だからこそ言えることで、若い人が見たら怒るんじゃないかな。

確かに尖って発言することも大切で、それが作家性に繋がりますけど、作家で面倒くさいと感じてしまいました。もうちょっと世間に迎合して褒めまくってもいいんじゃない。でも、それだと売れる作品は作れないのか……。じゃあ、なんで『君の名は。』は大ヒットしたんだろうか……。

 

『アクションリーディング』ー専門書を読むのには時間が掛かるんじゃない?

 

アクションリーディング 1日30分でも自分を変える

アクションリーディング 1日30分でも自分を変える"行動読書"

 

 

 

赤羽さんの『アクションリーディング』は面白いと思いました。赤羽さんらしい切り口で本の読み方とかどうやって本を理解すればいいのかということをシンプルに伝えていていいなと。その一方で、大学生時代にサラッと専門書とか読むのって難しいじゃないかと思うこともあります。

社会人になると、専門書とか時間がない中で読まないといけないから数をこなさないといけないのは理由がわかるんですよ。僕も技術系で勉強勉強の毎日ですから。ただ、大学生時代にはじっくりと専門書を読む時間を与えてもいいんじゃないかとは思います。

著者の赤羽さんは東大の工学部出身なのでバリバリの理系。理系って大学時代にものすごい勉強をしないと単位を取れないのでみんな必死です。そりゃ天才もいるけど、例外でほとんどの人はじっくり本を見ないといけない。その知識が社会人になっても役に立つんじゃないかと。

今回のアクションリーディングは面白かったですけど、ターゲットがビジネスマンとかコンサルタントとかそんな気がします。専門書をじっくり読んでしっかりを考えて仕事をする人はターゲットから外れているのかなと。数学書とか中々読めないですけど、じくり読むと面白いですよ。

社会人ならともかく、大学時代はしっかりと勉強して本を読んだ方がいいとは思います。人生の糧なんてカッコいいことではなくて、じっくり本を読める環境だから読んだ方がいいという理由なんですけど。人生の中でアカデミックなことを学べる時期って大学生の頃しかないですから。

大学に入れて遊ぶのも大事で、全力で遊んだ方がいいと思います。ただ、勉強もしっかりすると、割と就職口の幅が広がったりしますから、文武両道的なアプローチで大学生活は送った方がいい。本をたくさん読んでもいいですけど、取捨選択は大学時代には止めた方がいいかなと。

学生の時には手当たり次第に読む

大学生の時には、これでいいと思います。手当たり次第読んでみて、感動したり、共感したり、逆に嫌悪したり、怒ったり。その経験が割と大事で感性が磨かれていくんだと思います。高校時代は友人と思いっきり遊ぶのが大事ですけど、大学だと自分との対話が必要になってくるんじゃないかと。

自分との対話というのは、自分が何を好きで、嫌いで、何を思っているのかということ。昔の学生はこれが強すぎたために色んな悲しいことがあったと思うんですけど、それぐらい人が激しくなるぐらい大学時代は自分との対話が大事。本を読むのでも何でも好きなだけ読んだ方がいい。

個人的には、自分の専門と違う分野の本がオススメです。小説なんかいいと思うんです。僕の場合は数式のオンパレードな本が多かったので、人間描写が豊かな本を読んで感動したりしていましたし、哲学の本を読んで、哲学好きな友人と話したりして、結構面白かったです。

難しく考える必要なんてなくて、自分が好きな本を手当たり次第読むのが一番正解だとは思います。最近は哲学が流行みたいなので、哲学系の本でも読んでみたらどうかなと。岩波文庫は難しいので、もっと簡単な解説書みたいな本から入ったら哲学って楽しいなって思えるかもしれません。

哲学って僕もまだ分からないことが多いんですけど、大学時代にもっと読んでいたらよかったかなと思うこともあります。大学時代には割と本を読んだと思うんですけど、まだまだ足りなかった。時間がある時に思いっきり読書することって大切ですよ。

社会人になると数多く読めない

社会人になると、『アクションリーディング』の手法って役に立つと思います。読書のやり方がシンプルに書かれているので、得られるものが多い。特にサラリーマンとか赤羽さんと同じコンサルタントの人とか。読書で得た知識がそのまま使える人は特に役に立つ本。

確かに、社会人になると本をたくさん読めなくなりますね。朝早く出勤して、定時で帰っても18時か19時。一人暮らしだと家事とかしているとあっという間に21時になったりします。その中で時間を作って読書するのって割と過酷。だから、読書できない!って人が多くなるのは分かるなあと。

読書読書といいますけど、趣味でもない限り自分から本を読みたいと思う人は少ないはず。僕は読書が趣味なので本に抵抗感がない。メモを取ったりしてもワクワクしますし、楽しくなってくる。ある意味で変人なんで、読書が趣味の人は社会人の中でも変人のグループに入ってしまうのかもしれない(苦笑)

専門書とか難しい本を読んでウンウンと考えるのが好きなんですが、社会人になると時間の制約が多くなってしまうので中々読み進められません。スピーディーに読むことも出来ますけど、それをすると何か大事なことを見落とす気がして気が気でない。速読は小説とかビジネス書で使えるテクニックですね。

別に、速読を批判しているわけではなくて、用途が違うってだけだと思います。赤羽さんは1冊を集中して読むことも大事って言っているので、ちょっと気になった本、気合を入れないと読めなさそうな本を読む時には速読よりも、熟読で読んだ方が得られるメリットが多い気がしますけど。これもまた人それぞれなのかなあと思ったり。