人生のおつまみ

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面白く、印象に残って読むごとに印象が変わってくる小説!オススメ・面白度ベスト10

小説を読んでいると印象に残る作品がいくつかできます。今回はそんな小説を10作品紹介していきます。

天気の子

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

 

 

高校1年の夏、帆高(ほだか)は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会う。「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。長編アニメーション映画『天気の子』の、新海誠監督自身が執筆した原作小説。

映画の世界観にキャラの内面や詳細な状況がわかって、劇場版の補間になり色んな考察ができるようになる!

座敷童子代理人

 

作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。座敷童子がいると噂の旅館に起死回生のネタ探しに来たはずが、なぜか「座敷童子代理人」として旅館に集まる妖怪たちのお悩み解決をすることに!?そこで偶然出会ったおしゃまな妖怪少年の力で妖怪が見えるようになった司貴は、陽気な河童や捻くれ妖狐が持ち込むおかしな事件を経て、妖怪たちと心を通わせていく。だが、そんな司貴を導く不思議な少年にも、何やら隠しごとがあるようで…。

旅館を舞台にしたあやかし小説だが、頭を使った事件の対処法が独特だ。

ひとり旅の神様

ひとり旅の神様 (メディアワークス文庫)

ひとり旅の神様 (メディアワークス文庫)

 

 

神崎結子・OL。ひとり暮らし、彼氏なし。とにかくとことんついてない。上司からは小言の連続、後輩はいまいち頼りない。そんな日常からの逃避行でたどり着いたのは、都心からは遠くて近い、鎌倉駅。そこで結子は、言葉を話す不思議な猫・ニャン太と出会う。自分を“旅を司る神”と名乗るその猫から頼まれたのは、日本の各地に住まう猫神様に文を届けること。どこか懐かしい土地へのひとり旅は、新たな発見の連続で―。日本の景色と食を巡る、心に優しいひとり旅の物語。

一人旅で仕事のゴタゴタから再生する物語だが、人とのコミュニケーションで色んな物事が理解できるようになる!

HELLOW WORLD

HELLO WORLD (集英社文庫)

HELLO WORLD (集英社文庫)

 

 

「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説

キャラの内面が分かるのがいい!映画で見たまんまの展開だが、そこにどのような感情がのっているかが分かる!

船を編む

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

辞書作りに命と人生をかけた人々の想いが分かる。人間の色恋沙汰まで、辞書作りに活かそうとするのがビックリした!

ビブリア古書堂の事件手帖

 

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。

古書になると活き々々して、人格も変わってしまう姿が可愛かった。しっかりとしたミステリにもなっているのも高評価! 

魔球 

魔球 (講談社文庫)

魔球 (講談社文庫)

 

 

9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

野球選手として指名されるのは名誉なことだが、そこには人生を懸けてきたことに対する契約金があるという残酷さがあった!

ちょっと今から仕事やめてくる 

 

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
スカっとできて最後は泣ける“すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー”

パワハラの中で、仕事をやめるというのは意外に難しい。自分を見てくれる第三者が必要だ!

小説の神様 

小説の神様 (講談社タイガ)

小説の神様 (講談社タイガ)

 

 

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。
物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは? そして合作の行方は? 書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

小説を書くには才能が必要だが、作家には得意下手がある。どのように自分らしくあろうとすることが大事だ!

君は月夜に光り輝く

 

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。
余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。

運命の人はいるが、ちょっとした出来事から理解し合うことができる。人間同士、想い合うことは非常に難しい。