人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

子供が忠臣蔵を知らないのはなぜなのか?

 最近の子供は忠臣蔵を知らないそうです。忠臣蔵は、主君の無念を晴らすため、47人の男性が討ち入りし、敵討ちをすると物語。しかし、それは昔の話で、今は忠臣蔵を知らない世代が増えているとのこと。理由としては、忠臣蔵だけではなくて、時代劇に接して触れる機会がどんどん減っていることだと思います。

 

忠臣蔵を見る機会が減った?

テレビ放送の減少

 以前は、年末になると、テレビなどで時代劇が放送されており、本屋でも忠臣蔵特集コーナーがあったりしました。ところが最近は、時代劇が放送されなくなっており、子供達が観れる環境ではなくなりつつあります。単純に言うと、子供達が時代劇を見ないのではなくて、時代劇そのものを認識できなくなってしまった。伝統的な時代劇。時代劇はシニア世代には、強力な求心力を持ったコンテンツであるので、専門チャンネルなど生き残りの道は探っています。ただ、子供達が気軽に見れる環境ではなくなっているのも事実。

時代劇の高コスト

 テレビの主なターゲットは若年層なので、視聴率は取り難く、資料作成、引用などの手間、さらには、小道具などの調達や化粧、衣装の費用など、どうしてもお金が掛かってしまう。昔のように街道沿いでロケみたいなことは難しく、都会ではロケができないので、どうしても地方に行かざるをえない。お金や時間がコストが現代ドラマよりも掛かってしまうことから、テレビ向けの時代劇は大幅に減ったのでしょう。考えてみると、確かに資料の引用が難しい所です。間違った歴史認識はクレームの元ですし、学術的な知識が必要となるので、作り手も悩んでしまう。

忠義への認識変化

 さらには、国民の忠義自体は今の日本では流行しないのかもしれない。企業のリストラ、派遣切り、不景気、それによる昇給がないことなど、どんなに頑張っても、金銭的・精神的なメリットがなくなっている。美化されていた忠義も、国民総中流社会ならまだしも、これだけ格差がつき始めると、中々忠義を美徳に思うのも難しい。

さいごに

 子供達が時代劇に接する頻度が減っているために、忠臣蔵を知らない世代が増えている。これは時代の流れでもあり、コストの面から時代劇を昔のようにレギュラー放送するとは考え難い。少し寂しい気もしますが、日本の歴史を知る上で、参考になる部分(時代背景や当時の文化体系など)が分かるので、分かる世代には知ってほしいとも思います。

 

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