人生のおつまみ

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プロ野球復帰を断念した『新庄剛志』-トライアウトに挑戦した元野球選手をどう思ったか?

 新庄さんのプロ野球復帰は断念という結果に終わりました。まあ、仕方ない部分があって、実績よりも年齢で球団は決めたのだと思います。ただでさえ、コロナ禍で球団経営に悪影響が出ているだけに、新庄さんと契約する余裕はなかったのだと思います。特に野球選手としての実績がないのがネックだったのかなあと。独立リーグでプレイして、そこである程度の成績があればまた違ったのだと思います。藤川球児さんみたいに四国などの独立リーグで結果を出してからトライアウトに望んだ方が良かったのかなと。とはいえ、独立ではなくNPBでというのは前から新庄さんが言っていたことではあるのですが。

[参考]:新庄剛志氏、プロ野球復帰を断念「挑戦した自分に悔いはなし!」…自身のSNSで発表、トライアウトでは存在感(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

  • この日、「1%の可能性を信じてやって来たが、今日0%になりただただ悔しいし情けない、身の程を知りました!」とプロ野球復帰を断念する意向を明かし、「応援してくれた皆んな、サポートしてくれた皆んなに申し訳ない!」と続けた。
  • 「難しいかな、どうかなという時期もあった。だけど、日本中みんなの『トライアウトまで応援しています』というコメントをいただいて、もう1回気合を入れ直した。感謝しかない。48歳という年で、この舞台に立つまでにいろいろな努力をしてきたものを見てもらって、少しは勇気を与えられたかなとも思う」と話していた。
  • そして、挑戦を長引かせる気持ちはなく「6日間でオファーがなかったら野球は終わる。それはキッパリ」と断言し、充実感に満ちあふれているようだった。

48歳でのチャレンジは人にどのようの影響を与えたか?

高齢になってもチャレンジしてもいい

 新庄さんが与えた影響としては、これが一番なのかなあと。野球選手としては高齢というか、監督やコーチになる年齢なのでそれでチャレンジしたのが素晴らしいとは思います。肉体的にも見た目は他の選手に見劣りしなかったですから。特に働く世代の30代、40代の人からみたら新庄さんはヒーローみたいであり、高齢なのにチャレンジするのはすごいなあと思ったりもするはず。正直、トライアウト受験して合格するかは微妙なラインとは感じていましたが、そこに向けてしっかりと仕上げる姿はすごいと思いました。

 ただ、若い人からしたら微妙な姿に見えた可能性があります。新庄さんが現役だったのは10年以上前ですし、実際にプレイしていた姿を憶えていたのは少ないかもしれません。新庄よりももっと若い選手を使ってくれよ!みたいに思っても仕方ないですし、そもそも新庄さんの挑戦は同世代ぐらいの人でないと共感しにくいかなと。仕事でも自分と同じ世代の人が増えるならいいですが、限りあるプロ野球選手の枠に、よく知らない人が来ると妙なプレッシャーがありますから。

チャレンジすることが大切

 何でもチャレンジすることが大切とは思います。仕事でも趣味でもなんでも。高齢でチャレンジする姿は印象的ですし、僕たちにも勇気を与える行動だと思います。まあ、球団側からすると獲得しても客寄せパンダになることが想定されますし、怪我のリスクもあって、獲得したとして、もし戦力にならない場合は責任問題になりますから。大物選手ですから、そこらへんは責任問題が重たいように感じます。そーゆー、リスクを避けたのが球団の姿勢です。僕みたいなファンからしたら獲得してほしいですが、経営という面から見るとかなりのリスクだったのでしょうね。

 ただ、チャレンジするとしても、コロナ禍ではリスクの方が大きくなります。飲食店、アパレル、航空業界は大打撃を受けていますし、今までとは違った考え方をしないと経営ができなくなってきています。ニュースなどを読んでいると、コーヒー専門店だったり、居酒屋だったりそーゆー新規出店のお店はテイクアウトに重きを置いていて、今までような対面式は中々難しい。座席が少なくて、持ちかえりが主流のコーヒー専門店がブームになりつつあるとニュースを読んでいると感じていて、時代の転換みたいな部分にうまく乗っかるようにチャレンジしないといけなくなったのかなと。

素人の意見と球団の見解は一致しない

 僕のような球団経営の素人からしたら、新庄さんを獲得してほしいと思ってしまいます。人気とカリスマから試合も面白くなりそうですし、若手にも影響して成長という目に見えないものを与えてくれそうな感じがしました。新庄さんの現役時代のプレーを見ると、カリスマを感じますし、堅守ですごいと思ったりしました。敬遠ヒットや日ハムでのパフォーマンスなどカリスマに相応しい活躍と影響を球界に与えたと思います。再度それらを見たかった僕としては、残念な結果を言わざるを得ません。

 しかしながら、そーゆー目に見えない活躍、実績というのは球団からしたリスクでしかないと思います。経営は数字でどれだけ利益があるかがただ一つの評価なので、獲得しても数字として表れにくい要素は極力排除したいはず。コロナの影響で大企業でも統合や社員の出向が増えている現在では、目に見えない要素はただのリスクであって、来年以降本当に利益になるのか不透明です。コロナでなかったら、以前のような環境でなら獲得したい球団はあったと思います。しかし、今年は無観客、5000人などと満員にはほど遠い観客した入れれなかったので、経営的にかなり厳しくなっているはずですから、余裕はない。パフォーマンスは余裕がある時でないと、お金が掛かるので、獲得するのは難しい。

今日のまとめ

新庄さんを獲得しないのは残念ですが、球団からしたら仕方ない部分があります。リスクがあって、コロナ禍で球団経営も苦しいはずですから。今年は戦力外になる選手が多く、特に若手でも切られているところを見ると、即戦力の選手でないと獲得しないと言っているように感じます。仕方ない仕方ないではダメですが、時期が悪かったとしか言いようがないです。コロナで無かったら獲得した球団は2つぐらい、日ハムとかロッテあたりが獲得した可能性があります。日ハムは古巣、ロッテは想定外が売りなので。ネットの反応を見ると、残念、まあ仕方ないよねみたいな意見がありますが、やっぱり高齢というのはネックになってきます。後10年若ければというのは言っていはいけないですが、思ってしまいます。

 

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もう一度、プロ野球選手になる。

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  • 作者:新庄 剛志
  • 発売日: 2020/06/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)