人生のおつまみ

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議論を呼ぶ『大学中退』ーリスクもあるけど、自分で決めたことだから本人次第

大学中退を発表したブログが話題になっています。

ブログを読んで見ると、高校の頃は吹奏楽部とのことで、ハードな練習の日々だったそうです。その経験も書かれていて壮絶だなとは感じました。大学中退に関しては、本人のやりたいようにやらせてみるのが一番だと思います。本人が決めたことなんで、他人がどうこういうべきではないかと。ブログで公言しているので、他人事では済まされないという人がいるかもしれませんけど、何を言っても他人事なんで別にいいかなと。もちろんリスクがあるんですけど、それは本人のせいですし、やりたいなら好きなようにやらせてあげればいいと思います。このブログの著者の石田さんは本好きらしくて、勉強もしているようなので、行き当たりばったりではない感じはします。ただ、ビジネスのイメージとか、仕事の内容が見えてこないので将来はしんどくなるだろうなあとは言いたくなりますけど。ブログで稼げる時代。それでも大量のアクセスか、独自のキャラがないと難しい世界なんで、ネットを使ったビジネスは割としんどい。挑戦するならしっかりと準備してチャレンジしてほしいなと。

大学中退のリスク

結構日本だと大学中退ってリスクがありますよね。特に就職活動だと「なんで中退したの?」は絶対に聞かれる質問ですし、自分なりの答えがしっかりしていないと面接で落とされます。有名大学だと割とマシだとは聞いたことはあります。要は、日本だと一流大学に入った経歴が要求されているみたいで、自分で起業する人にとっては入学が一番大事な資格だとか。ホリエモンが本の中でそのような発言をしていたことを憶えています。ただ、安定したい、社会的に地位のあるポジションにつきたいなら、大学は卒業した方がいいです。官僚などは別だそうですね。司法試験などを受けて合格したらすぐに公務員試験を受けて、外務省や財務省に入省するのだとか。だから、東大中退が官僚に多いそうですけど、これは別次元の話なので、普通の中退ではないです。話を戻すと、大学中退は将来的に自分がやりたいことがあって、それを叶える猛烈な気合と根性がないと話になりません。中退したとして、10年後に大卒の友人に勝てるぐらいの気合がないと、年老いた時に泣くことになります。勝てるといってもお金ではなくて、精神的にという意味ではなりますけど。

石田さんのブログを見ていると、どこかフワーっとしたものを感じますけど、頑張ってほしいとは思います。大学中退って企業に就職する時には、大卒と比べると不利になるけど、自分のその分頑張れば良いと思いますから。何事も自分次第なんで、気合を入れるしかない。リスクを取って、将来稼ぎたい、やりたいことをしたいのであれば大いに結構ですし、他人との差別化になるのでやるなら本気で、というか本気でやらないと絶対に失敗しますから。適当にビジネスできるほど現実は甘くないわけで。適当に仕事をして稼げるのは、強烈な強味のある商品を扱っているか、絶大な資産があるか、ひたすら楽をするために地獄のような努力をするしかないので、やるなら徹底的に。僕としては、他の大学生にマネはしてほしくはない。マネしても成功できるのは1%ぐらいでしょうから。大抵の場合はしんどくて、やる気がなくなって辞めてしまうでしょう。どんな仕事でも最初は地味な作業から始まるので、泥臭い作業が一番最初に待っています。その地獄を乗り越えてこそのビジネスであるので、やる気がない、カッコいい仕事だけしたいから大学中退してやりたいことをするという意見には僕は反対です。

大学って面白いの?

大学は面白いと思う場合は2パータンあって、

  • 学問が純粋に面白い
  • 友達が出来て、何気ない会話やサークル活動が楽しい

が代表的。1つ目は大学での勉強すべてが楽しくなります。僕の場合は理系でしたけど、ガンダムが好き、数学・物理・化学が好き、本が好きな人が結構な割合で集まりますし、割と真面目な人が多かったですね。学問を真剣に勉強する人も当然いるわけで、1日10時間以上勉強する人もいました。何と言うか、学者になるべくして大学に来ているようなそんな人。しかし、京大などでは留年する人も意外に多いらしいですね。数学が好きだけど、英語が嫌いだから絶対に勉強しない。英語関係の単位が取れないから進級できないなどの変わった人がいたります。ただ、大学は面白いので、人生は楽しいと思います。結果的に中退する可能性はありますけど、ある意味でやりたいことをやりきった人達なので、別に問題ないかなと。辞めても京大とかだといくらでも就職できたりするんで。学問の世界を知ることで大学が楽しくなるというパターンですね。

ほとんどの人は、2つ目のパターンが多いんじゃないかと思います。友達を多く作って、人生楽しく過ごすリア充的な話。文理系関係なくて、大学って友達を作らないと楽しくないのは事実。学問などの好きなことに打ち込めれば別ですけど、何か集中するものがないと面白くない。学問が好きで、さらに友達もいて、サークル活動も満喫している方もたくさんいます。それが理想ではあるんですけど、両立は案外難しかったするんで。大学に入ると、問題のあるサークルもあったりしますけど、自分の趣味や好きなことに合ったものに入ったりすると楽しくなると思います。大学も大学校と学校の中の一つとも言えるので、友達を作ってコミュニケーションをはかることはとっても大事。ノートを見せてもらうとか友達がいないと厳しいですからね。ちなみに、理系でもノートは大事ですよ。過去問がないと数学とか物理系(力学とか電磁気とか学部の専門科目とか)は手も足も出ないことがあります。特にいじわるな教授だと平均10点のテストなんてものを作ったりしてかなり冷酷(理論系の教授に多いというのが実感)です。まあ、大学生活を楽しく過ごすなら人間関係を築くことが一番大事だったりします。

大学中退すると年収はどうなるのか?

こういうサイトなどを見ているとちょっと気になりますね。

大学中退すると、起業するにしてもすぐに収入を得ることができないと、よっぽど事業が成功しない限り、追いつくのは難しいんじゃないかと。起業してすぐに年収が稼げるにようになれば良いですけど、40代ぐらいになったときが一つのポイントになると思います。大企業だとボーナスも多いですし、公務員だと40代ぐらいから年収が飛躍的に多くなったりするんで、大学を辞めて稼げるようになったとしても、40代で同じぐらい稼げるのかという疑問はあります。ただ、石田さんのような場合だと真剣ですし、若いので40代のことなんて考える必要はないかと感じました。人生何が起こるかわかりませんし、情報なり、モノなりを売るにしても大当たりすることもないことはないので。このサイトだと中退してからフリーターになっているとボーナスや昇給で差がついてしまって生涯年収が減ってしまうとのことですけど、起業とかまた別の話。起業して1年ぐらいで軌道に乗ればという話ではありますが。

はてなで話題になっていたので驚いた

 僕が気になったのは、石田さんのブログがはてなで話題になっていたこと。大学中退を発表したとしても、「ああ、そうなんだ」的なことになると思っていました。それが注目を集めているのは、ブログで稼ぐことに繋がっているのが関係しているのではないかと。やぎろぐというブログがあります(今ははてなブログではなくてWordPressっぽいですけど)

 ブログで稼ぐを信念として、早稲田を卒業した後にブロガーをして社会人になったはてなでは有名な方です。稼ぐ方法はブログに広告を貼って、売上やクリックがあるとお金が自分の口座に入るという仕組み。アフィリエイトですね。このやぎろぐみたいな感じで石田さんが受け取られたのではないかというのが僕の意見。「大学中退はいいけど、ブログで稼ぐ? 何をバカなことを!」みたいな意識が働いたのだと感じました。確かにブログで稼ぐというのは、正直先があるとは思いにくい。スキルも必要ですけど、それ以上に不安定ですから。ブログがアフィリエイト禁止になったら何もできないですし。困った時に使えるスキルが育ちにくいという側面があります。いまだにブログで稼ぐ=社会的に印象の悪い働き方になっているんでしょう。アフィリエイト自体胡散臭い部分はまだあります。

 

大学中退としたとしても、まともには生きていけます。10代、20代の若者なんでもっとしっかり世の中を見て成長してほしいですし、大学がすべてではないですから。でも、多くの人はマネはしないでと思います。信念なしに簡単そう!面白そう!と雰囲気と勢いで大学を辞めても辛いだけで後悔する可能性が高い。特に有名大学を中退すると、卒業した場合とでやっぱり不利になることがあるのは事実。企業からしたら、中退するのなら、会社も勝手辞める可能性があると思うのは当たり前なんで。それでも自分のやりたいことを進めるのは本人のやり方なんで無理強いはしません。ホリエモンも東大中退ですし、前例がないわけではない。ただ、中退してビジネスをしている人は、ある程度軌道が乗った状態で辞めたりしているので、辞めて収入が0になるなどのリスクがある場合は大人しく収入がアップするまで待った方が無難です。人生お金がすべてではないですけど、お金によって生み出される余裕は精神を安定させますからね。資本をしっかり維持しながら、やりたいことをやるという手法が一番成功しやすい、昔から言われている方法なので、マネをするならこの手法かな。