人生のおつまみ

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月収50万円 好景気の時代感覚か

 阪急電鉄の広告が炎上したそうだ。しんどい仕事で月50万円、好きな仕事で月30万円という選択があった。今の時代だと、大企業で無い限り、しんどい仕事で月50万円って難しいと思うし、好きな仕事で30万円なんてもっとない。イメージ的にバブル時代なのかなあと感じた。あの頃は、残業代が出る企業も多かったし、大手企業が子会社を雨後のタケノコのように作っていた時代と聞いた。ネットでは、トラックの運転手で1000万円稼げたというサイトを見かけたけど、昔、大企業にいた方に話を聞くとかなり羽振りが良かったらしい。バブルの時代は、土地の価格がどんどん上がっていくから、買えば買うほど儲かるという時。企業も子会社をどんどん作るわけだ。

 でもね、この投稿の筆者がこう思っても仕方がないと思う。80代と書いてあるし、定年時でも1990年代。ということは、バリバリの現役の頃は日本の景気が非常に良かったということ。おそらく、研究者ということだから、大きな企業や研究所に在籍していたはず。だとすると、自分の月収基準で考えてもおかしくはない。今でも研究を続けていると思うけど、経済的に安定しているのなら、色んな現実を知らないのも無理はない。まあ、この広告を見ていると、投稿している人は、『社会の成功者』が多いから、一般市民と考え方がかけ離れても仕様がないと思う。なんだかんだ言って、自分の経験が物事を考えるベースになる。昔は好きな仕事で月30万円も稼げるというのはすごい時代だ。

 「月30万円は給料としては、少し低いぞ」みたいに言っているように見えるし、本当に昔は良い時代だったんだなあと思ってしまう。両親の世代の人に話を聞くと、株がどんどん上がってすごかった、と言っていたし、知識や経験がなくても、月30万円ぐらい軽く稼げたんだなあと。特に、大企業だと相当ボーナスを貰っているはずだから、本当にすごい時代。人のイメージって怖い。こういうお金に関する広告は、どうしても敏感になるから、気をつけた方がいいのかもしれない。ネットニュースだと、阪急電鉄は関西の私鉄トップ企業だから、月収ベースも高いから、この広告の違和感に気づかなかったとか。私鉄大手で、多くの人の目につき、SNSに投稿されやすい。広告って難しいけど、庶民感覚的なものを考えないといけないと思う。