人生のおつまみ

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本1冊は30分で読むべきか?-『高速読書』の感想

□30分は短いか?

速読として、本1冊30分で読むことは大切だと分かる。時間がない社会人に対しては特に有効で、専門書ならともかく、必要な箇所だけを抜き出せばいいビジネス書などではメリットがある手法だと思う。速読の本では、30分で1冊は比較的出てくる方法で、慣れればやりやすい方法と言える。専門書などでも、前提知識がたくさんあるという前提なら30分で1冊ぐらいは読めるようになることもある。通勤時の電車内で難しい本や論文を読んでいる人もいるくらいだ。時間制限のある中で読むと、どこを読むべきかが明確になりより深くなれるので、トライするのに悪いことではない。

死ぬほど読めて忘れない高速読書

死ぬほど読めて忘れない高速読書

  • 作者:上岡正明
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2019/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 ただ、小説や自分が興味ある分野の本なら話は別になる。上記の方法はあくまで情報を獲得するための効率良い方法であって、感情が動かされる時には使うべきではない。小説は流し読みでもある程度理解はできるし、初めて読む著者の作品などは時間短縮のために速読しても問題はない。それに対して、自分が好きな作者の作品などを読む時には、やはり時間をかけてその世界観を味わいたい。情報を獲得するよりも、世界観に埋没して、感情を変化させることが大切になるからだ。とは言え、興味ある分野だと、自然と理解が進み、速読になることも多いので、その辺ではいい塩梅が必要ではある。