人生のおつまみ

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2019年に印象に残った『CM』-CMをヒットさせるにはお客さんをどう振り向かせるかが大事

気になるCMは毎年何本かある。「三太郎」シリーズはまさにその一つ。今回はこのニュースについてまとめてみた。

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CM高感度 携帯キャリアがトップ3

携帯キャリアがCM高感度トップ3に君臨。キャラクターと物語性を重視したCMで消費者の心を掴んで離さない。

KDDIの『au』が5年連続でCM高感度ナンバーワンに輝いたらしい。あの「三太郎」シリーズである。松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さんがそれぞれ桃太郎、浦島太郎、金太郎を演じている、人気のCMである。2位はソフトバンクSoftBank』。岡田准一さんたちがが荒廃した国を旅する“ギガ国”と上戸彩ら出演の「白戸家」シリーズが人気とのこと。3位はNTTドコモNTT DOCOMO』。星野源さん、新田真剣佑さん、長谷川博己さん、浜辺美波さんが出演する、3匹のキャラクターをプロデュースする「星プロ」シリーズだ。トップ3が携帯キャリアで、4年連続でトップ3でもある。考えてみると、スマホやガラゲそのものよりも、携帯サービスを売っているので、キャラクターを前面に出したCMを作りやすいのだと思う。

洗剤のアタックZERO CM高感度4位

CM高感度が4位のアタックZERO。人気俳優の演技とドラマ性、それに商品の機能を説明しながらドラマするやり方が売れている要因か。

4位に花王の『アタックZERO』である。松坂桃李さん、菅田将暉さん、賀来賢人さん、間宮祥太朗さん、杉野遥亮さんが出演し、洗濯好きの社会人サークルを結成して洗濯することの楽しさを伝えるシリーズCMである。トップ3とは違い商品そのものをアピールしているわけだが、特殊な形状のボトルの使い方や、洗浄力の効果を試しているので、ドラマ仕立てでストーリー展開を重視している。印象に残るCM、特にトップクラスのCMはその中にストーリー性を込めている。昔は商品そのものの紹介だったが、今はドラマ仕立ての物語性を重視したものが好評価を得るようだ。CMとはいえ、商品を売るためにはマーケティングが必要となるが、携帯キャリア3社のCMガ高感度が高いので、それらをかなり参考にして作ったものだと思われる。

商品の魅力 プラスαで如何に話題になるかが大事

商品を売るには、商品にプラスαする要素が必要。如何にして、商品に興味ない人に魅力を伝えるのかが大事。

消費者に振り向いてもらえるようなCMを作るには、特定のターゲットに向けて、商品の特徴を伝えるだけではなく、商品に物語性をプラスαしなければならない。商品を知らない人、興味がない人に向けて、商品・サービスの魅力を伝えるのが昨今のCM作りの秘訣となっている。現代では多くの情報に囲まれていて、商品の魅力は伝わりにくい。わざわざ振り向いてもらうには、商品の魅力だけではなくて、それを伝えるための方法論まで必要になってくる。消費者が商品・情報に興味がないというのもあるが、SNSの検索が若い世代に重視される現代では、如何に話題になって、多くの世代に共有されるかが大きなポイントになっている。商品の魅力以上に、お客さんとのコミュニケーションが大事な世の中になった。

SNSでの検索 CMで好感度を高めていくか

今の若い世代はSNSで検索する。インフルエンサーが重要なポジンションであり、それをCMをどう絡めて高感度を高めていくかがポイントになる。

CM高感度はそのまま商品の売上に直結する。知名度がないと、商品は売れない。もちろん、ネットの口コミで売れるものもあるが、CMはテレビとネット両方で展開されている。良いものは売れる時代はすでに過ぎ去っていて、情報やモノが数多くある世の中では、差別化そのものが難しく、差別化できたとしても売るには知名度を高める仕組み・工夫が必要になってくる。今の若い世代は、Googleなどの検索サイトを使わずに、ツイッターなどのSNSの検索で欲しいもの、見たいものを検索するらしい。それはインフルエンサーという影響力が高い人物の情報を信じているために生じること。好感度はそのまま影響力に直結するので、これからの時代では、どのようにして好感度を高めていくかがポイントになってくると思う。