人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

「読書メーター」に記録した5月に読んだ本のまとめ

5月に読んだ本をまとめてみた。結構小説が多いけど、GWもあったから、映画のかわりに色々読んだから結構面白かった。小説も娯楽として読むとリラックスできるなあと感じた。

5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:9930
ナイス数:2789

SOSの猿 (中公文庫)SOSの猿 (中公文庫)感想
ある仕事での事件ともいえる事実から物語は始まっているが、伊坂さんの経験が盛り込まれていると思った。IT業界の働き方が垣間見えてある意味でブラックだが、高度なIT社会ではこのような働き方が必要なのかもしれない。とはいえ、それが物語に深く関わってくるのは伊坂さんらしい。マンションでの隣人が物語に関わるのだけど、これは「ラッシュライフ」を思い出す。普段関わることがない隣人の話をうまく物語に絡ませる伊坂さんはすごいなと思う反面、ブラックな働き方の業界のイメージもあった。
読了日:05月31日 著者:伊坂 幸太郎
そのときは彼によろしくそのときは彼によろしく感想
すごく印象に残っているラブストーリーであり、恋愛小説である。再び出会う二人の印象が強すぎる。終盤での再会はすごく良かったし、離れているけど、それだけ結びついている二人には仲良く暮らして欲しいと思った。大学時代に読んだけど、今読んでも印象に残る作品となっている。市川さんらしい、ある意味で閉じた世界の物語なんだけど、それが自分の世界観にある程度合致していることで、ますます印象がよくなっていく。いまあいとは違った物語である。
読了日:05月30日 著者:市川 拓司
マスカレード・ホテル (集英社文庫)マスカレード・ホテル (集英社文庫)感想
ホテルでの内情をテーマにしていると思った。ホテルの従業員はお客さん第一という考えをもって仕事をしているように思うが、小説ではいろいろなお客さんがいてかなり混乱しているように見えた。警察との連携で事件解決がはかるけど、本質はホテルの内情であり、その中で人間がどのように動くかがポイントになっていた。お客さんを大事にするのはわかるけど、実際に利用する側、ホテル側ではまったく違う意見になると思う。リラックスできるのはホテルの努力の賜物だと思った。
読了日:05月30日 著者:東野 圭吾
東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)感想
独学って難しいけど、それって環境によると思う。通信制というかなり勉強しないと単位を取れない環境はすごいと思ったし、子供の頃に海外に住んでいた頃の経験が、今の大学教授という仕事につながっていると思った。独学といいつつもガリ勉ではなくて、自分の思考力に従って自分なりに勉強すればいいはずで、ノートをじっくり書くよりもノートで何を勉強したいのが大切だということだった。暗記だけではなくて、本を読んでどーゆー風に勉強すれば自分のためになるかということが書かれている。
読了日:05月26日 著者:柳川 範之
マスカレード・ホテルマスカレード・ホテル感想
実写化されているけど、映画で見るとかなり臨場感があった。ホテルマンって大変ということが頭にあったから、人の動きよりも、お客さんの対応にやきもきさせられる部分があった。宿泊する客も十人十色なんだけど、警察官がホテルマンになるとこんなにもきついのかと思ってしまった。基本的にお客さんの言うことは絶対で、怪しくても表立っって捜査できないから、ミステリとしては異色の作品だと思う。こーゆー風に、お互いの業界を知りながらもサポートするのは良いエンタメだと思った。
読了日:05月26日 著者:東野 圭吾
疾風ロンド (実業之日本社文庫)疾風ロンド (実業之日本社文庫)感想
この物語の本質には、家族の絆もしくは疑心暗鬼があった。前作ではなかった要素だけど、東野さんらしいタッチで面白かった。エッセイでは冬のスポーツが好きと書かれていたけど、この作品もシリーズ化されているから、よほど好きなのだろう。共通点は自分たちで事件を解決するということで、ある意味で密室的な要素がある。警察が出てこなくて、事件の当事者の思惑で事件が進んでいく。社会派ミステリと言えると思う。スキー場ってミステリの常連ですね。
読了日:05月26日 著者:東野 圭吾
宿命 (講談社文庫)宿命 (講談社文庫)感想
脳の話で、当時としては珍しい実験が背景にある物語だった。恋愛要素もあるのだけど、刑事と医者としてのライバル関係よりも、その奥にある脳の実験とそれに関わっていくキャラクターたちが印象に残った。大人になってから再度読んでみると、主人公よりも、ライバルキャラに興味が出てくる。トリックよりも人間関係が気になるということが大人になるということなのかもしれない。実験を主眼において、それに関わる人物たちがどう動くかが小説の醍醐味だ。
読了日:05月23日 著者:東野 圭吾
ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)感想
どんでん返しが印象に残った。警察との駆け引きみたいなものをイメージしていたが、結構印象が変わってくる。東野さんの作品は時期で結構作風が変わってくるけど、パラレルワールドラブストーリーに近い印象も受けた。
読了日:05月23日 著者:東野 圭吾
予知夢 (文春文庫)予知夢 (文春文庫)感想
ガリレオがまだ人間味が薄かった頃の作品。この後の作品からどんどんん人間味が出てきて面白くなっていく。短編集だからこそのキャラだと思うが、長編になると人間味が出てくるというのが不思議である。東野さんの代表的なキャラクターであるが、ガリレオは映画化もされるぐらい人気作になっていった。加賀シリーズと双璧をなすシリーズになっているが、このころはまだ理系的な要素が強い。この後の短編だとこれが顕著だ。長編となると人間味が出てくる。
読了日:05月23日 著者:東野 圭吾
【文庫】 鳴物師 音無ゆかり 依頼人の言霊 (文芸社文庫NEO)【文庫】 鳴物師 音無ゆかり 依頼人の言霊 (文芸社文庫NEO)感想
友達、配偶者、親。人間関係の中で言えないことはたくさんある。いや、言えること自体が少ないとも言える。それを隠していくごとに、言いたいことは霧の中に隠されてしまう。それを取り戻すために、主人公のゆかり達が行動するのだけど、人間言いたいことはすぐに言わないと、心の奥底にしまってしまって、なかなか言えなくなってしまうのが不思議である。それは言うとストレスがたまってしまい、先延ばしすることでストレスを緩和させるためだ。簡単に言えることこそ、一番言葉にして出すのが難しい。
読了日:05月19日 著者:上野 歩
声優 声の職人 (岩波新書)声優 声の職人 (岩波新書)感想
声優は鬼滅の刃のヒットでさらに人気になる職業だ。とはいえ、プロになって、お金を十分稼ぐには非常に難しい。森川さんは有名な声優で、声優養成所で後進を育成しているとのことだが、若手が脅威ではないとのこと。確かにみんな同じような感じることもあるし、アニメに頻繁に出ている声優は非常に個性があるように思う。表現者として、国語の勉強も必要と言われていて、「言葉のプロ」であり「表現者」でもあるのだから、半端なモチベーションでは生き残るのが難しい。声優界の仕組みの一端が分かって興味深かった。
読了日:05月15日 著者:森川 智之
HELLO WORLD (集英社文庫)HELLO WORLD (集英社文庫)感想
大好きだった彼女を救いたいという男子が主役のラブストーリー。途中からSF全開でわかりにくい部分もあるが、本当に彼女のことを好きだったというのが伝わってくる。好きなのは、過去の主人公が一人の女の子に近づいていって、彼氏彼女の関係になっていく部分だ。SFは難しいが、ラブストーリーの部分は楽しむもほのぼのしてくる。君の名は。が流行っていた時期だったので、アニメ映画はかなり影響を受けていたが、野崎ワールドを楽しむことができる作品だ。
読了日:05月15日 著者:野崎 まど
書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)感想
文章力を上げるには、どのようにして伝えたいことを伝達できるかにかかっている。それには、子供でも分かる書き方が大事であって、ブログや新聞のコラムなどではそのような技術が必要になってくる。専門家同士なら難しい言葉を使っても伝達できるが、一般人を対象にするようなブログや新聞では、読んでもらわないと商業的に話にならない。そのためには、いかに簡単な言葉で説明できるかというのが大切で、そのためには数多くの語彙が必要になってくる。
読了日:05月15日 著者:池上彰,竹内政明
仙台ぐらし (集英社文庫)仙台ぐらし (集英社文庫)感想
伊坂さんの身の回りで起こったことを、エッセイとして書かれているが、どこか伊坂ワールドを体感してしまう。伊坂さんの書き方だと思うのだけど、タクシーの運転手の話などは小説に出てきそうな雰囲気すらある。伊坂さんの作品は、どこか少し体が浮いている感じがして、それでも実際に起きそうな雰囲気も感じさせてくれるのが魅力だ。仙台だからこそ話せることが書かれてあるので、特に仙台在住で伊坂さんが好きな方にはすごく共感できるエッセイだと思った。エッセイであるが、小説と言いたくなる部分もある。
読了日:05月11日 著者:伊坂 幸太郎
アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)感想
素敵なラブストーリーが時系列をごちゃまぜにして描かれている。これは以前読んだぞと思われるシーンが何ページ先かに描かれているのは伏線として見事である。ボクシング、ITを混ぜて書かれていて、夫婦、カップルがお互いをどのように思っているかが分かって楽しかった。特に父親を嫌っている少年が、美人な同級生と遭遇する事件の短編が印象に残った。実は父親と繋がっていて、親にも人生があって、主人公の子供にも人生があったりする。そーゆー物語は伊坂さんらしい世界観で読んでいた面白かった。短編はやはり面白い。
読了日:05月10日 著者:伊坂 幸太郎
生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)感想
人間は原子の集合体である。人間に関わる巨視的な物理現象は目に見えることが多いが、生命に適用するとなると、統計的な手続きが必要になってくる。実際に観測できる現象、特にニュートン力学は微視的な運動の平均であり、近似的なものである。平均して規則正しい常磁性や拡散が出てくるわけで、一つ一つの原子に対しては、量子力学を用いて対応しないと評価することができなくなる。難しいが、生命に対しては遺伝などに適用しているが、なかなか説明するのは難しい。とはいえ、前半部の物理現象の説明は大学生が読むと非常に分かりやすいと思った。
読了日:05月09日 著者:シュレーディンガー
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)感想
子供の頃に出会ったお姉さんとの関わりにペンギンが出てくるというファンタジー色がすごく印象に残った。アニメ映画にもなったが、森見さんの作品はアニメ作品と相性がいいと思う。ペンギンは少年の心の在り方が現出したものと思っていると、この年齢の頃には、一人か二人すごく気になる年上になる人間が出てくるとは思う。その人と関わること自体が人生のすべてになるかもしれないし、関わることで将来が変わるかもしれない。子供の頃は大人に憧れるし、それが思考力につながることにもなる。出会う人間ってすごく大事だ。
読了日:05月09日 著者:森見 登美彦
暗黒物質とは何か 宇宙創成の謎に挑む (幻冬舎新書)暗黒物質とは何か 宇宙創成の謎に挑む (幻冬舎新書)感想
すべての物質を質量に換算しても、全宇宙のエネルギーの4.9%にすぎない。暗黒物質はその5倍以上の、26.8%もある。アニメではダークマターなどで紹介されてたりして、ある意味でメジャーかもしれないが、実際にそれを活用できるようになるにはまだまだ時間がかかる。そもそも暗黒という名前から観測することが難しい。宇宙が膨張しているとなると暗黒物質と暗黒エネルギーがないとそれを説明することができない。あと100年後ぐらいしたら、暗黒物質を工学的に活かせるような技術ができるだろうかと想像してしまう。
読了日:05月09日 著者:鈴木 洋一郎
天使は奇跡を希う (文春文庫)天使は奇跡を希う (文春文庫)感想
好きな人に「好き」と言えないことはよくあると思う。最後の最後で好きという言葉が言えない。それを自分が大好きだからというのはわかるが、親友が自分と同じ人を好きだと状況は変わってくる。物語は空想的だが、その基本軸には、恋愛があり、友達との関係がある。主人公はいじめられるが、想い人も親友も善人であり、すごく人間関係が良いと思った。今治という舞台で、それを嫌いということで孤立していくが、そこには転校した好きな人が奥面にあるからだ。恋愛は人を変えるに十分な力があると思った。
読了日:05月09日 著者:七月隆文
グランドスカイ (メディアワークス文庫)グランドスカイ (メディアワークス文庫)感想
スキーじゃんのという競技の中で、競技と受験の間で悩む親の姿がイメージできた。その中での子供達の葛藤もあり、将来的にアスリートで食べていくのかというのは非常に過酷だと思った。ジャンプはメンタルが一番であって、子供達はそれぞれに葛藤を持っている。恋愛、受験、家族。大人になると「そんなこともあったなあ」と片付けることはできるが、子供達にとってはまさに「人生」をかけた勝負でもある。習い事としてのスキージャンプから、勝利する義務が発生したところから物語は始まるが、アスリートというのは非常に過酷な人生である。
読了日:05月09日 著者:成田 名璃子
君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)感想
才能ある人間とそうでない人間。期待から解放された人間。高校のカヌー部を舞台にした人間模様なんだけど、一人一人が苦労している部分があって面白くも悲しくなった。ユーフォとは違った印象で、練習一つとっても悩む高校生の姿に何か共感を持つことができた。冒頭ではオリンピックらしき大会である人物が出場しているように思うが、ゴールを先に設定して、そこに向かうプレセスを描いてくれているのは色々と想像できて嬉しい。才能を持った人間がどう行動するべきかが描かれている。やっぱり環境というのは大事だと感じた。
読了日:05月04日 著者:武田 綾乃
ひぐらしの神様 (ポプラ文庫ピュアフル)ひぐらしの神様 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
人の言葉に耳を貸すのは、自分の中のその要因があるということというのが印象に残った。自分の中に一つの感情なり理論があって、それについて触れてこないとなかなか物事は発展しない。琴線に触れるというのはそーゆーことであって、自分の中にある何かが外部からの衝撃で揺さぶられることで物事が進んでいくことになる。人は他人の話に耳を貸すことがあるけど、それは仕事では必須の技能になってくる。そのようなことを何度も繰り返すことで知識は溜まっていくことになる。
読了日:05月03日 著者:東 朔水
鳥居の向こうは、知らない世界でした。3 後宮の妖精と真夏の恋の夢 (幻冬舎文庫)鳥居の向こうは、知らない世界でした。3 後宮の妖精と真夏の恋の夢 (幻冬舎文庫)感想
千歳の恋愛事情が出てくるのだけど、恋愛が出てくるということは、それなりに千歳の立場が安定してことになる。お師匠も味方になってくれるし、第3王子との関係は見ていてほのぼのする。ただ、王宮は中はドロドロしていて、これから先の展開は、どんなことになるのか気になった。惚れ薬は怖いけど、それが偽物だった場合に、その人の本音が聞けるすごいアイテムだと思った。千歳の立場もかなり固まってきて、王宮にもかなり強い影響力を持つようになった、これからの展開はどうなろうだろうか?そろそろ現実世界のことも気になる。
読了日:05月01日 著者:友麻 碧
鳥居の向こうは、知らない世界でした。2 群青の花と、異界の迷い子 (幻冬舎文庫)鳥居の向こうは、知らない世界でした。2 群青の花と、異界の迷い子 (幻冬舎文庫)感想
千歳と弟との話はすごく印象的だった。家族の中では立ち位置がなくて、義理の母親と姉からいじめに近いことを受けていた。美人で、姉が必死になっていてピアノの腕もあっという間に越えてしまった。そこから家族がぎくしゃくしてしまう。その中で何もできない父親と弟なのだけど、異世界に行って、千歳の幸せを願うのは素晴らしいと思った。現実だとかなり歪な環境であって、異世界だと自分のポジションを確立している。これから先で現実世界の家族は出てくるのだろうか?
読了日:05月01日 著者:友麻 碧
新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める感想
本を速く読める方法なのだけど、本の中で重要な部分を強調させてくれているのが素晴らしかった。読みやすいし、ミカン集中法が結構面白くて、納得してしまった。10倍速く読むには、やっぱり基本的な知識は必須であって、それがないと速く読めないし理解もできない。だからこそ、いかに知識を仕入れるかが問題になるのだけど、初心者向けの本を高速で何度も読んで、それから本来読むべき本を読んだからいいのでは?と感じた。やっぱり知識が必要だ。
読了日:05月01日 著者:ポール R.シーリィ
すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法感想
大企業だとこーゆーノウハウが必要だなと思った。従業員が非常に多い企業は書類作成やアイディア作成にはきまったノウハウがないと仕事が進みにくいと思った。個人よりもチームで作業するからこそ魅力があるのだけど、それが独学にも活かせるのは面白いと思う。20字というのはまさに短文でツイッターよりもさらに少ないけど、それを要約するだけで非常に頭に残ることになる。
読了日:05月01日 著者:浅田 すぐる
キャプテンサンダーボルトキャプテンサンダーボルト感想
戦後の話と絡めて、ヒーローを意味合いに付け加えたそんな話。いうのは簡単だけど、実際に実行するとなると非常に難しい。ある水を得るために、二人の主人公は道を進んでいくが、その過程で子どもの頃のヒーローを思い出す。実際のその時のレッド役も関わってくるが、子どもの頃の理想のヒーロー像は、現実には自分たちがならないといけない。子どもにとってのヒーローは簡単だけど、いざ自分たちが行動するとなると難しい。伊坂さんらしい部分と、阿部さんの部分が結構印象的だったけど、細かい部分はわからない。二人だからこそかけた作品だ。
読了日:05月01日 著者:阿部 和重,伊坂 幸太郎
重力ピエロ重力ピエロ感想
遺伝子よりも、家族にはつながりがある!!!そーゆーことを印象付けるストーリーだった。家族とは何か、血よりも深いつながりとは何か、両親の愛と行動が子どもたちに何を与えたかが最後にわかるようになっている。結末としては、人によってはハッピーエンドであり、バッドエンドであると思う。結局、子どもって親からいい意味でも悪い意味でも非常に大きな影響を受けるのだなと感じた。あと、父親と母親が非常に強く、最後の父親と息子たちの場面が非常に印象に残った。単行本でも文庫でも読んだそんな作品。
読了日:05月01日 著者:伊坂 幸太郎
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー感想
伊坂さんのある意味での転換点。それまでの、どこか一歩現実から離れた作風から、巨大な権力の前で一般人はどう立ち振る舞うかに焦点があたっている。映画化もされたが、小説はドキドキ感が半端ではなかった。誰が黒幕かよりも、どうやって逃げ切るかがポイントであって、そこが他の作品と差別化されている点である。ヒーローよりも一般人としてのキャラクターだった。
読了日:05月01日 著者:伊坂 幸太郎
小説 言の葉の庭 (角川文庫)小説 言の葉の庭 (角川文庫)感想
映画を観て買ってみた。劇場では語られなかったキャラクターの内面などが書かれてあって、小説ならではの魅力がある。映画を観ているだけだと、恋愛だけがピックアップされているが、その以外の同級生の想いなども出てきて、非常に面白い。
読了日:05月01日 著者:新海 誠

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