人生のおつまみ

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【読書 11-③】:『物理学とは何だろうか(上)』-理系大学生向けの本

工学・理学系の学生だと、物理って好きな人が多いと思う。理科の中でも、身の回りの道具で実験できたりできるし、エクセルでも簡単なシミュレーションが出来たりする。大学に入ると難しい専門的な知識で混乱するけど、素直に勉強すれば理解しやすい学問だと思う。そんな物理に関して、理系大学生向けの新書という印象だった。

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 数式をこねくり回して問題を解くのもいいけど、歴史的な観点から物理ってなんだろう?という疑問を持つことも大事だと思う。高校生の頃って、問題を解くのが基本だから、「この数式はどんな背景があって作られたのだろう?」みたいな疑問を持つのもアカデミックな学問の面白さでもある。

物理で名前を残している偉人は、華やかな人生かと思いきや、結構シビアで過酷な人生を送った人も多い。『偉人=人間性豊かな尊敬できる人間』という思い込みもあったけど、調べると、意外にそうでもない。それは今に生きる有名な人でも同じことかなあと思う。要は結果がすべてということなんだけど、学問の世界でも過酷な現実は変わらない。アカデミックな世界でも、人間のドロドロした側面は消えない。それが人間と言われればそれまで何だけど。

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)