人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

【感想】転職・仕事には努力も大事だけど、運の要素もすごく重要という話『先輩からの仕事マウント』

最近、マイケル・サンデルさんの本を読んだ。Youtubeでも特集があったけど、実力も運のうちという邦訳は本質をついていると思う。

togetter.com

動画の中では、「徒競走」を例にしていて、1位になった子供は確かにすごくて、「これが自分の実力だ」というと思うけど、実際には

  • 徒競走のコーチがいる
  • 性能のいい靴を履いている
  • 速く走るための栄養管理をしている

などがあって、本当の実力というと疑問が出てきてしまう。

それはつまり親の資本力、良い人間関係、クラスの中の運動神経の順位など自分の才能や実力以外で決まってしまうことが多いよう思う。

よく考えてみると、特に親の資本力は非常に大事であって、才能があっても実際にはお金がないとどうにもならないこともあったりする。案外、自分が努力したと思っていても、それは環境がよかっただけで、少し環境が変わればまったく通用しなかったということになるかもしれない。

この本が能力主義はどうなの?みたいなことをいいたいのかなと思った。エリートと呼ばれる人たちは謙虚になって、これまでの環境を振り返りながら、見下すことなく生きていこうということではないか。

まあ、テストの点数とかよくて、東大などの一流大学に入れたりするとエリート意識は持つと思う。普通よりもはるかに勉強ができるということだし、それが社会人になっても続いていく。

コロナにおける分断があるみたいで、仕事、お金、人間関係などいろいろなことが変わってしまった。人間どうしても、余裕を持つためにはお金が必要である。一つ思ったのは、ある大手企業の人はとても優しく人当たりもよかった。

それを見ていると、安定した収入があると人間優しくなるのかなと感じた。エリートは努力してここまで来た。だから、努力できないのは本人の責任という場合もある。とはいえ、それは環境に左右されるし、お金の面で影響がかなり大きい。学費や日常生活に余裕があるとないとでは大きく違ってくる。分断と言われるけど、コロナによっては業種によって全然違っている。

とはいえ、リーマンの頃は製造業が割りと安定していたという意見も見たことがあるが、今回は車や半導体業界は利益をあげている。そーゆー、会社に入るためには、やっぱり実力+環境が必要なのではないかと感じた。