【ビジネス感想】同じ大手電機メーカーだったのは昔で、今やソニーはエンタメコンテンツが強みになった『パナソニックとソニーの違い』
パナソニックとソニーと言えば、新卒の学生、特に理系に人気が高い大手電機メーカー。とはいえ、ここ10年間ほどを思い返すと、ソニーは金融やゲーム、映画、アニメに力を入れているので、エンタメでも強みを持ってきた。
特に去年からは、PS5と鬼滅の刃が大ヒットし、特に鬼滅の刃は社会現象となった。制作を担っている企業の一つ「アニプレックス」はソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社である。
また、3年間で映画やゲームなどエンターテインメントの創作関連や、先端技術の取得などに充てる2兆円の投資枠を設けたとニュースになっていました。ここで映画やゲームというコンテンツが先端技術と並んで書かれる時点で、ソニーはコンテンツを含めた総合メーカーとなったかもしれない。確かに、去年の鬼滅ブームはすごく、映画だけではなくて、コラボグッズも売れに売れた状況ゆえに、ソニーに入る収益は相当なものだったと考えられる。
私が子供の頃は、ソニーは電機メーカーのイメージだったが、PS、PS2のヒットあたりからゲーム機製造メーカーのイメージが強くなった。ソニーがここまで収益を改善させたのは、そーゆーゲームやエンタメを切り捨てずに守ってきたからかもしれない。
2013年までは時価総額は同じぐらいだったのが、徐々にソニーが上回っている。パナソニックは稼ぎ方が異なるため、比較は難しいと思う。
ソニーは手堅い金融もあるし、何より売れると社会現象になるエンタメ業界に投資してきた影響が大きい。家電メーカーとして強みがあるパナソニック。テレビ事業とソフトウェアに力を入れるとのことだが、競合が多く、三菱電機や東芝ならライバルも苦しいが、だからこそ競争が激しい。
ソニーには電機メーカーの顔とエンタメ企業の顔があり、ある意味で稼げる柱が何本かある。それがここにきて強みになっている。だからこそ、この二つを直接比べることに意味はあまりなく、ソニーはコンテンツをメインとして観察するのが正解なのかもしれない。