人生のおつまみ

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『読みの整理学』を読んだ感想-未知の分野の文章は理解不能になる。何が分からないかを理解して、基礎的な知識をインプットすることが大切。

読んだ本の感想を書いていく。読むことへの大切さと無知は苦痛ということが頭に浮かんだ

「読み」の整理学 (ちくま文庫)

「読み」の整理学 (ちくま文庫)

 

知らないこと 文章では困難

未知なことは理解するのに頭を使う。絵や動画ならイメージできるが、文章だと即座にイメージするのは難しい。

知らないことは文章だと理解が難しい。専門的なことだと時間が掛かってしまう。知りたい!という欲求や義務があれば問題がないが、興味のない分野の文章だと読む気力も無くなってしまう。ブログでも絵などを使った方が読まれやすいという意見もあって、ある意味で正論であり、文章だけで相手が知らないことを説明するのが非常に難しい。

分かる文章 幸運か

理解できる文章に出会うこと自体が幸運なこと。一生懸命頑張って、それでも理解できなかったら一度離れることも考えてみる。

本や書類などで、一回読んだだけで分かるのは意外と少ない。前提知識がある分野や業界は別であり、英語を初めて学んだ時にように、暗号のような文字の羅列に見えてしまう。それは仕方がないが、どうしても分からない場合は一度離れることが大切だと思う。離れることで、分かる部分と分からない部分が明確になり、後で読んだ文章によって、前に書かれた文章の意味が分かることだってある。

未知の文章 頭の中では暗号

分からない文章は本当に暗号。語学学習ではないが、そもそも単語レベルで分からないことが多いから、キーワードを調べるのも大事。

意味不明な文章は暗号のようである。確かに、文章として正しいかもしれないが、意味を汲み取ったり、腑に落ちるぐらい分かるにはかなり経験が必要になってくる。そもそも、単語レベルで分からない場合は、基礎的な知識が不足しているので、まずはそこから始める。結局、文章は単語が分からないと正しく意味を理解するのは困難になる。

難解な文章 今は簡便な文章

昔は難解な文章が好まれたらしいが、今は簡単に理解できる文章が好まれる。ネットの発達でパッと見て分かる文章でないと読まれない

本を読んでいると、昭和中盤ぐらいまでは難解な文章が好まれたが、その後簡易な文章、理解しやすい文章が好まれるようになったそうだ。シンプルに分かりやすく説明するという意味ではすごく発達したように思うが、学問的に言うと、難解な文章を理解できて初めて一人前という雰囲気は残っていると感じる。ニュースなどの文章は広く読んでもらうために、簡易な文章がいいとは思うが。

難しい読書 書き手の手腕

未知の文章が書かれた本を読むのは難しいから、それをサポートして、読みやすい文章にするのが書き手の手腕だと思う。

書き手がいかにシンプルに理解しやすい文章を書けるかが、腕の見せ所になっていると思う。ビジネス書などがその一例。難解な学問的な文章にすると読んでもらえないし、買ってもらえない。本で商売するなら広く読んでもらうことが大切になる。分かり難い文章はマニアに受けても、それ以外の人には刺さり難い。テレビなどで紹介されれば別なのだが、それは運が多分に絡んでくる。

同じ著者の著書

思考の整理学 (ちくま文庫)

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