人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

人生の転機に読んだ本は記憶と印象に残る

人生の転機って何度かあると思う。進学、受験、就職、転職など自分に人生について大きな変化がある時、人間ってふとした出会いがある。僕の場合は『本』であり、小説だった。ビジネス書よりも小説。気分的に落ち込みがちな時だったし、能力は前提として、色んな要素で判断される状況だっただけに、擬似体験をして「がんばろー」と思える出来事が必要だった。

 

※学生の頃に出会った本

いま、会いにゆきます (小学館文庫)

いま、会いにゆきます (小学館文庫)

  • 作者:市川 拓司
  • 発売日: 2007/11/06
  • メディア: 文庫
 

 

その時に読んだ本はいまだに印象に残っているし、何度も読み返したりしている。学生や就職してから専門書はたくさん読んだけど、ふとした時に思い出すのは小説だった。空想の人の人生を見て何が楽しいの?という人もいるだろうが、物語を渇望するのは映画もマンガもアニメも同じ。自分には体験できない出来事を活字を通して自分の頭の中にイメージさせる小説は割と僕の人生を救ってくれたりしたりもする。

 

※学生の頃に出会った本

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1992/02/04
  • メディア: 文庫
 

 

これらの小説って読んだ場所が大事で、家でテレビやネットを見ながらだと頭の残らなかった。図書館やカフェで誘惑を無くして読んだことで、強烈に印象に残ることになる。また、一人暮らしや自分の部屋がある場合は、誘惑を無くすことが割と可能であり、そーゆー状況で読んだ本こそ、自分の人生において重要な役割を持ってくる。本を見つけるのは簡単だが、それをしっかりと集中して読むことは意外に難しい。

 

※転職の時に出会った本

 

ただ、進学や転職の時には、精神的に不安定になりがちなので、図書館やカフェに行く事があった。そこでふと買った本を読むと物凄い没入感があり、非常にビックリした。普段なら素通り、流し読みする小説にものすごい集中力で没入するという現実があり、メンタルが安定していないからこそ、物語が深く自分の中に入り込んでいき、凄まじい印象を頭の中に残すのだと僕は感じた。本との出会いってまさにそーゆー状況で、普段の満たされた状況では中々『没入できる本』に出会えない。

 

人生で出会うことのできる本の冊数は限られている。その中でどの本に出会って、しっかり読むかで印象に残る本は変わる。その本が自分の人生の転機に出会ったのならば、深く深く記憶に残って、いつになっても脳内から取り出すことが可能となる。本に出会うのは簡単ではあるのだけど、見つけ出すのは難しい。進学や転職などの限定的な環境下においては、本への見方が変わってくる。そーゆーのを見逃さずしっかりと掴み込んで離さないでおきたいと思う。