人生のおつまみ

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読解力があると仕事ができると親は思っているのか

 読解力は確かに大事だ。大学生までは試験の問題文を理解するという意味で大事であり、これがないとテストで良い点数を取れなくなる。学生からしたら死活問題であり、如何にして読解力を高めようかと勉強している人もいるだろう。書店に行くと、それらしい本は売っているが、イマイチ実感がわかないことが多いと思う。それはそうで、読解力をつけるための本は、ビジネス書に多いからだ。

 

正直な話、読解力をつけるなら、夏目漱石などの文豪の本を読むとか、受験対策の問題集を解けばいい。文豪の本は、国語の時間で勉強するぐらいなので国語力・読解力をつけるための教科書みたいなものだし、問題集はその名の通り、問題を把握し解決するための能力を養うことができる。意外だけど、受験対策などの本は、どーゆー問題が世の中にあるのか的なことを問うてくるので、社会人になってからも役立つことがある。

 

[参考]:「読解力身に付けてほしい」親が家庭でしていること (1/3) :日経DUAL

 

ただ、読解力があっても仕事ができるかどうか分からない。今はYoutuberやe-sportsなどの新しい業界が発展しているから、読解力だけでは生きていけるか分からない。親の視点から考えると、やっぱり一流大学、大企業に就職することを願ってしまう。給料、福利厚生、それに社会的な地位みたいなものもついてくるし。

 

それに、大きな企業にいると年を重ねても、管理職としての仕事ができるし、しっかりと努力をすればそれなりの給料で割といい暮らしができる。なんだかんだ言って、大企業が強いのは、若くなくなっても、経験を活かした管理職という仕事で安定した給料が貰えるという点だ。ここが、フリーランス的な仕事とは大きく違う点だと思う。そりゃ、若いうちに実力をつけて色んな人脈を作って行きていければいいが、親からしたら、30代前半くらいまでに落ち着いて貰わないと、子供の将来が心配になってくる。

 

読解力があっても、給料がすごく貰えるとは限らないし、逆に無い方が稼げるかもしれない。とはいえ、読解力があることによって、大きな企業で良い給料が貰える可能性があると受験戦争などで学んでしまうから親からしたら子供にはつけて欲しいと思うのは当然だと思う。読解力があること=国語力があることと変換されてしまうのは仕方ないし、実際に国語の成績が上がって、いい学校に行けるなら、それはそれで実績が見えやすい。結局の所、読解力も学校の成績に直結する部分があるので、親としては重視してしまうのだろうと思う。

 

三四郎

三四郎