年末の風物詩の今年の漢字は『密』-『鬼』『滅』『金』ではなかったか?
今年もやってきました。今年の漢字。『密』が選ばれました。本来ならは、『金』だった可能性があります。リオオリンピックの時にも選ばれましたが、東京五輪が本来なら開催されて、金メダル獲得することで話題になり、『金』の文字が選ばれたと思います。今年はまさらにコロナの年であり、2月末あたりから急激にコロナ関連で生活が変わってきたように感じます。まさに今年はコロナの年でありました。『密』はまさにそれを表す漢字であり、ソーシャルディスタンスと並ぶよく使われた言葉は3密だと言えます。
[参考]:今年の漢字は「密」 新型コロナ反映、京都・清水寺で発表(京都新聞) - Yahoo!ニュース
なぜ今年の漢字は「密」なのか?
新型コロナウイルスの感染拡大防止の3密
3密は集団感染防止のために避けるべきとされる密閉・密集・密接のことです。ニュースでも雑談でも散々聞いたこのキーワード。今年はまさにこの言葉を聞かない日はなかったぐらいです。ソーシャルディスタンスと同じぐらい浸透した言葉であって、コロナ対策として基本的なものとなっています。3密は今まで当たり前のようにしていた環境を大きく変えるものであって、飲み会とか野球観戦とか仕事の座席とか色んな事柄を変えてしまいました。本当にどうなるのかなあと思ってしまいますが、出来ることの最低限のことがこれらということになります。
結局の所、3密を実践することが今年の最低限のマナーであり対策でありました。それを漢字に選ぶのは当たり前かなあと思いますし、これ以外だと病とか疫とかになってしまいます。今年はコロナ一色であり、本来なら東京五輪で一色だったのが見事に変えられてしまいました。オセロが一発でホワイトからブラックに変わってしまうようで、どうしたらいいのかと思ってしまいます。毎年の風物詩ですが、今年はまさに例外とも言える年であり、『密』の漢字はそれを表しています。その年に起こったことが漢字人文字で分かるというのはすごいことですが、今年は顕著です。
コロナに振り回された1年
今年はコロナに振り回された1年になりました。コロナによって生活様式は一気に変わってしまい、今までの生活は無かったことになりました。飲み会は無くなり、時差出勤も当たり前になり、テイクアウトも随分多くなりました。それらがコロナによる影響であり、企業としても、テレワークなど家にいても仕事を出来るようになり、コロナによって良いこと悪いことが出てきています。今年は変革の1年にもなって、生活スタイルが変わってきました。密という漢字の中にはそれらの意味も含まれていて、コロナによる生活への影響の意味も入っていると僕は感じてしまいます。
今年の漢字は『密』である。3密が浸透して、知らずに守っていることになっています。カタカナの言葉であると、ソーシャルディスタンスとかステイホームなどが入ってくると思いますが、漢字だとこれ以外はないという選択肢の中の一つとなります。密って密度とか密接という意味で使ってきた言葉ですが、病気、特にコロナを指す言葉としてもこれからは使われることになるでしょうから、人生何が起こるか分かりません。コロナのニュースを聞かない日はなかった年であった2020年。まさに表す漢字は『密』なんです!
人気の鬼滅の刃は7位『滅』9位『鬼』
補足しておくと、2020年の良い面としては、『鬼滅の刃』があります。漢字のランキングにも出てきていて、7位が滅、9位が鬼となっています。興行収入が300億円を突破して一大コンテンツになってしまった鬼滅の刃。コロナは悪いイメージが先行しますけど、鬼滅は興行収入的なコラボ的な良いイメージが出てきますのでランキングされる意味合いがあります。『滅』『鬼』単独ではネガティブなイメージにもなってしまいますが、鬼滅となると漫画・アニメの様子が想像されて良いイメージに変換されてしまいます。
それにしても、10月からのたった2ヶ月でここまで世間に浸透するとは思いませんでした。最終巻である23巻も発売されて、本当にタイミングが良かったと感じます。最終巻と映画の浸透の公開のタイミングがバッチリあってしまって、ここまでのブームになりました。今年の漢字に2ヶ月で上がってくるのはすごいことです。何と言うか、コロナといい鬼滅の刃といい、人生って何が起こるか分かりませんね。だからこそ面白いとは、どこかの映画で聞いたことです。今年は良い面と悪い面が一気に出た希有な年になりましたが、来年以降が見通せないそんな年になりました。
今日のまとめ
今年の漢字を発表するのが日本漢字能力検定協会というのが意外でした。今年で26回目となったようですが、漢字検定が関わっていたとは。当然と言えば当然ですけど、その1年を表す漢字は漢字に精通した人しか分からないこともあると思います。例え1文字でも漢字は大切であり、その1年にあったことを思い出させてくれます。年末の風物詩となりましたが、今年は『密』であり、『鬼』でも『金』でもなかった。誰もが1年前には予想できなかった漢字であり、当時は3密なんて浸透していませんでしたから。今年はそーゆー年だったなあと思いを馳せます。