人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

【読書 11-⑧】:『響け! ユーフォニアム』-キャラを掘り下げる短編集

アニメの映画が面白かったので原作を読んで見た。高校生を主人公とした青春小説は、昔を思い出して何だか懐かしい僕は部活に熱中していたわけではないのだが、高校生らしい体当たり的な行動は、読んでいて非常に爽快で楽しい。大人になると、高校生や大学生の頃をよく思い出すけど、楽しかった思い出が頭の中に甦ってくるから、青春小説は面白いのだと思う。

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【読書 11-①】:『風が強く吹いている 』-箱根駅伝と大学生の青春

【読書 11-②】:『思考の整理学』-東大や京大で売れている本

【読書 11-③】:『物理学とは何だろうか(上)』-理系大学生向けの本

【読書 11-④】:『アウトプット大全』-アウトプットの辞書

【読書 11-⑤】:『君は月夜に光り輝く』-王道の恋愛小説

【読書 11-⑥】:『ソーシャルメディア文章術』-SNSの基本が分かる

【読書 11-⑦】:『モダンタイムス(上)』-検索から始める恐怖

吹奏楽部って運動部と同じぐらい厳しいらしい。強い学校は、キツい練習をして、体力的精神的にも強くないと発表会に出れないとは聞いたことがある。部内でも厳しい競争があるけど、運動部と同じで、かなりの努力が必要となってくる。この本は短編集なので、響け! ユーフォニアムの本編を読むことをオススメする。

青春小説を読んで思うのは、人間関係が一番大変だけど、一度仲間意識が芽生えると一気に物語が面白くなるということ。最初から同じ目的なわけがないし、主人公やその親友が必死になって、状況を変えていく姿には心を打たれる。今回の話はキャラの一人一人を短編という形で、個性を補完しているので、響け!シリーズ好きだとすごく楽しめる。吹奏楽部をテーマにしている作品で、音楽の専門的な知識が無くても読めるのは有り難い。メジャーな部活なんだけど、動かし難いテーマでもある。あと、主人公達がきちんと3年生になるのも良い。3年間の物語として完結させる予定なんだろうなあと思った。 

 

【読書 11-⑦】:『モダンタイムス(上)』-検索から始める恐怖

検索することが恐怖に繋がる。そんなストーリーを展開した作品。ある日偶然ある言葉を検索しただけで、社会的に抹殺されるというのは非常に怖い。非常に大きな相手、巨大な権力によって、人一人の人生が狂わされるのはまさに恐怖の一言。さらに、主人公の妻も怖くて、ヤンデレではなくて、本気で何をされるのか分からないというものもある。まあ、主人公が不倫するのが悪いのだが。

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【読書 11-⑤】:『君は月夜に光り輝く』-王道の恋愛小説

【読書 11-⑥】:『ソーシャルメディア文章術』-SNSの基本が分かる

ただ、読み返して見ると、不倫したこと自体が仕組まれている気がしたし、目に見えない巨大な力に飲み込まれていく主人公達の姿をイメージして、すごく怖かった。上巻は、事件の解決に向けての準備段階まで何だけど、主人公まわりの人物がみんな恐ろしい。ゴールデンスランバーと同じように、少しづつ追いつめられる姿は可哀想にも思う。

伊坂さんの作品の中でも、割と怖い部類の話。ゴールデンスランバーにも似ている所はあるけれど、ある意味で救われるラストが描かれているのでそこは安心していい。この作品の序章とも言える、『魔王』に『モダンタイムス』の一場面が描かれているんだけど、全部読んだ後に思い出すと中々に感慨深くなる。上巻だけ読んでいると、主人公の奥さんが怖すぎる。ラストまで読むと一気に印象が変わるんだけどね。 

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

 

【読書 11-⑥】:『ソーシャルメディア文章術』-SNSの基本が分かる

SNSを使う時に参考になる本だと思う。SNSで、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか?という問いに対する一つの答えが描かれているから。売り込みではなくて、共感が大事な世界がSNSなんだけど、フェイスブックでも有名な著者が書いているので、ある程度信頼が置ける本になっていると思う。ネットでガンガンアウトプットしているだけあって、実例が豊富。

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【読書 11-④】:『アウトプット大全』-アウトプットの辞書

【読書 11-⑤】:『君は月夜に光り輝く』-王道の恋愛小説

僕が思うに、著者が医者というのもポイントが高いと思う。SNSが普及してから、自分の経歴を活かして、ネット上でアウトプットする人が増えた。特に、医者が目に入ってしまう。トップクラスの学歴であるから、言うことに無言の信頼性がある。著者の経歴で医者というのが目に入れば、無意識に本の正当性を意識してしまうのが不思議な所。受験戦争を勝ち抜いた勝者でもあるので、言っていることに『なるほどなあ』と思ってしまう。

著者の経歴を抜きにしても、かなり面白い本だとは思う。SNSの本質でコミュニケーションについて語られているし、ネットでのブランディング法も記載されていて、色々と参考になる。ネットで何か書きたい!!SNSで注目されたい!!って人はかなり参考になると思う。ただ、ネットで注目されるのなら、『経歴』があれば一発なんだけどね。『芸能人』『医者』『社長』はネームバリューが強いから、良い意味でも悪い意味(炎上)でも注目されてしまう。SNSが完全に普及した現代では、SNS+『経歴』というのが重要なのかもしれない。

SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術

SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術

 

【読書 11-⑤】:『君は月夜に光り輝く』-王道の恋愛小説

いつの間にか実写映画化も決定した、王道の恋愛小説。高校生の主人公と不治の病のヒロインとの恋愛模様を描いている。王道というのは、『孤立している主人公・病気のヒロイン・変な親友』といった要素があって、現代風にアレンジされた面白い作品。孤立しがちな主人公なのだけど、ヒロイン・親友との共通点もあり、読んでいてワクワクしていた。

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【読書 11-④】:『アウトプット大全』-アウトプットの辞書

高校生を題材にした恋愛小説って多いように思う。純粋な感情を表現しやすいし、ドロドロした大人の関係もないから、感情移入が簡単にできる。やっぱり若い世代を主人公にした方が共感を呼びやすいということなんだろうな。高校生だからこそ、純粋な想いや感情があふれ出てくるし、勢いで行動することが許される世代でもある。

僕が読んだ時には、書店で大々的に特集されていた。ちょっと前に、本屋に行くと『実写化決定』の情報があり、少しビックリした。映画はアクション・アニメ・恋愛が強いから、何となく納得したけど、多くの恋愛映画って小説が原作なので、これも流れかなあと思ったりもした。個人的に、ファミレスで担任の女性教師にジュースをかけられるシーンが見てみたいと思った。主人公の親友は女性にモテる設定で、担任教師まで落としていたという事実に驚いた記憶がある。

君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)

【読書 11-④】:『アウトプット大全』-アウトプットの辞書

書店で特集されていた本。アウトプットとは何ぞや?に答えをくれる本。話す・書く・行動するの3つに分かれていて、それぞれで適切なアウトプットの方法を提示してくれる。こういう本は、全部実践しろという圧力を食らうことが多いけど、自分のできることを実践していけば良いと思う。ファイスブックでも有名な著者なので、アウトプットに関して参考になることが多かった。

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【読書 11-②】:『思考の整理学』-東大や京大で売れている本

【読書 11-③】:『物理学とは何だろうか(上)』-理系大学生向けの本

アウトプットについて体系的にまとめられているのが特徴なんだけど、こういう本は意外に少ない。著者が自分の経験から長く語る本が多い中、基本的に一つの見出しで、見開き2ページにまとまっているから、非常に分かりやすかった。書くことは、ブログやSNSに文章を書く時に参考になる。日頃文章を書かない人向けでもあるから、これからブログ始めたい!っていう人向けでもある。

読みやすいけど、もっと専門的に書いたり話したりしたいなら、さらに追加で書店やネットで読む本を調べるといいと思う。著者の経験から来るものも多いので、色んな本を読んでみて、自分なりの解釈を持つのが必要だと思う。なんか困った時に読むと、やる気が出るので、ブログ運営している人はチラっとでも読んだ方がいいと思う。100個の内3個ぐらい役立つアウトプット法を見つけるぞ!的な想いで読むと楽しく読める。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

【読書 11-③】:『物理学とは何だろうか(上)』-理系大学生向けの本

工学・理学系の学生だと、物理って好きな人が多いと思う。理科の中でも、身の回りの道具で実験できたりできるし、エクセルでも簡単なシミュレーションが出来たりする。大学に入ると難しい専門的な知識で混乱するけど、素直に勉強すれば理解しやすい学問だと思う。そんな物理に関して、理系大学生向けの新書という印象だった。

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【読書 11-①】:『風が強く吹いている 』-箱根駅伝と大学生の青春

【読書 11-②】:『思考の整理学』-東大や京大で売れている本

 数式をこねくり回して問題を解くのもいいけど、歴史的な観点から物理ってなんだろう?という疑問を持つことも大事だと思う。高校生の頃って、問題を解くのが基本だから、「この数式はどんな背景があって作られたのだろう?」みたいな疑問を持つのもアカデミックな学問の面白さでもある。

物理で名前を残している偉人は、華やかな人生かと思いきや、結構シビアで過酷な人生を送った人も多い。『偉人=人間性豊かな尊敬できる人間』という思い込みもあったけど、調べると、意外にそうでもない。それは今に生きる有名な人でも同じことかなあと思う。要は結果がすべてということなんだけど、学問の世界でも過酷な現実は変わらない。アカデミックな世界でも、人間のドロドロした側面は消えない。それが人間と言われればそれまで何だけど。

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

 

【読書 11-②】:『思考の整理学』-東大や京大で売れている本

長い間読む機会がなかったが、不意に読んでみたくなり購入。思考の整理学と言うだけあって、具体的な現象から抽象的な考察に昇華させるというのは、大学教育での基本だなと思った。大学生だけではなくて、ビジネスマンにも参考になると思う。メモとノートについて書かれていて、アイディアをどのようにメモするのかが書かれてあった。

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【読書 11-①】:『風が強く吹いている 』-箱根駅伝と大学生の青春

メモするのって非常に重要だけど、いざ書くと何を書けばいいか分からなくなる。本書に書かれているいる方法を使うと、割と書くことがあって驚くことがある。すべてをマネする必要はないけど、メモするのって面白いと感じてしまう。難しい表現はなくて、簡単な言葉が書かれているので、理解はしやすい。シンプルなのは大正義。

東大で売れている本ということだけど、内容はシンプル。物事を分かりやすく書くのってすごく大事だと感じた。何とか学というのは、難しい印象だったけど、シンプルなのもポイントなのだなと。頭のいい人は、難しいことを噛み砕いて話したり、書いたりしているという。でも、分かりやすくても、ビジネス書的なものではなくて、深みのある重みのある言葉が出せるというのは、やはり著者の力量なんだろうなと感じた。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

【読書 11-①】:『風が強く吹いている 』-箱根駅伝と大学生の青春

箱根駅伝は毎年少しは見る。話題の選手が出ている区間は、記憶に残ることが意外に多かった。柏原さんの別名『山の神』は今でも印象に残っている。一人では決して出場できなくて、互いの連携・信頼がとても重要になる競技。ラソンとは違った。チームで戦うことで主眼の陸上競技で、日本独特の雰囲気があったりする。

展開的には、無名のチームが箱根出場を目指し、頂点を取るぞ!と言った分かりやすいもの。この展開はやっぱり燃える。読んでいる時にワクワクしたし、それぞれのキャラが活き活きとしていた。大学生が今を全力で生きている姿はすごく感動する。箱根駅伝を題材にしていて、すごく面白かった。

アニメ化しているので、原作を読んだのだけど、想定以上に良かった。600ページは多いのだけど、1日で読んでしまうぐらい面白い。箱根駅伝の詳細はよく知らなかったけど、読んでいるうちに色々と分かってきたので、参考になった。これを読んで、正月の箱根駅伝を見るとすごく楽しめると思う。10人でチーム戦で走るというのは、すごく戦略・戦術的に難しいけど、仲間内での信頼感が重要だと感じた。

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

 

20・30代を狂喜乱舞させた『たまごっち』-平成の終わりに一花さかせてもいいか?

『たまごっち』とは、20・30代を熱狂させたおもちゃ。若い人は知らないと思うけど、一大ブームになって、朝の7時ぐらいからおもちゃ屋さんに並んだ記憶がある人が多かった印象がある。ポケモンとは違って、卵形のおもちゃの中に生きる生物を育てるゲーム。RPGではないけど、独特のふんわりしたキャラが魅力的だった。

何故ブームになったのが謎だけど、世間はたまごっち一色だった。数百万個売れたとか、何とかがニュースになっていたように思う。徐々に熱狂は冷めていって、今では『懐かしいおもちゃ』ランキングで上位に入るぐらいのイメージしかない。ただ、持ってるだけで、自信がついたり、友達に自慢できたりできたので、一種のブランドモノだったのかもしれない。

平成も終わりに差し掛かる。その中で、一大ブームになった『たまごっち』をもう一度流行らせるために、真剣に面白いゲームを作ったらどうだろうか?ターゲットは20・30代で、スマホアプリで出してもいいと思う。スマホゲームアプリは身近なので。当たりそうなんだけど。僕もアプリが出たら、懐かしさから遊ぶと思う。ポケモンのように戦わせることができれば面白いはず。

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意外に難しい『相手を大事する想い』-夫婦関係から見る他人の価値観?

相手を大事にする想いって意外と難しいと思う。言い換えると、相手の趣味を含めて大切に思うってことだから。ネットを見ていると、夫が趣味で集めたものを捨ててしまう妻みたいな話があったりして、共感を呼んでいるけど、自分が大切にしているものを捨てられるのはかなり辛い。趣味って基本的に他人は分からないもの。

自分が大切にしてるモノ。ただのモノではなので、『思い出補正』なるものが付加価値として存在している。他人から見たら、ゴミみたいなモノでも、当人からしたら最高級のモノ。お金をいくら積まれても売れないというモノもあったりする。それが捨てられるわけだから、自分としては非常にショックとなる。他の人から見たら、ゴミと見えるという点が分かって一番の問題なのだか。

夫婦円満の秘訣は相手が大事にしているものを大事に思うということ。僕が一つ思うのは、精神的・経済的によほど余裕がないと難しいということ。余裕があれば、相手が大事にしているモノを大切にしようと思える。ギリギリの生活なら、ちょっとしたことが気に障って、ストレス発散として、夫の趣味で大切にしているものを捨ててしまう。自分のまわりを見ても、夫婦円満な家庭って、精神的に余裕があるなと感じることが多い。余裕って大事。

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