人生のおつまみ

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【読書 11-⑧】:『響け! ユーフォニアム』-キャラを掘り下げる短編集

アニメの映画が面白かったので原作を読んで見た。高校生を主人公とした青春小説は、昔を思い出して何だか懐かしい僕は部活に熱中していたわけではないのだが、高校生らしい体当たり的な行動は、読んでいて非常に爽快で楽しい。大人になると、高校生や大学生の頃をよく思い出すけど、楽しかった思い出が頭の中に甦ってくるから、青春小説は面白いのだと思う。

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吹奏楽部って運動部と同じぐらい厳しいらしい。強い学校は、キツい練習をして、体力的精神的にも強くないと発表会に出れないとは聞いたことがある。部内でも厳しい競争があるけど、運動部と同じで、かなりの努力が必要となってくる。この本は短編集なので、響け! ユーフォニアムの本編を読むことをオススメする。

青春小説を読んで思うのは、人間関係が一番大変だけど、一度仲間意識が芽生えると一気に物語が面白くなるということ。最初から同じ目的なわけがないし、主人公やその親友が必死になって、状況を変えていく姿には心を打たれる。今回の話はキャラの一人一人を短編という形で、個性を補完しているので、響け!シリーズ好きだとすごく楽しめる。吹奏楽部をテーマにしている作品で、音楽の専門的な知識が無くても読めるのは有り難い。メジャーな部活なんだけど、動かし難いテーマでもある。あと、主人公達がきちんと3年生になるのも良い。3年間の物語として完結させる予定なんだろうなあと思った。