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【読書・感想】『君は月夜に光り輝く 佐野徹夜』ー発光病に侵された女性 高校生の恋物語

本屋さんでも大きく広告されていた小説です。大切な人を失った男子高校生と、発光病と呼ばれる致死率の高い病気に侵された女子高生の恋の物語。全体的に優しい雰囲気なんですけど、登場人物がどこか壊れていて、普通でない行動をしたりしまう。余命幾ばくもない女性の想いが痛々しい反面、若い頃の純愛って理想的な素晴らしいなと思いました。

 

 

物語の核である、少女の奇病。月の光を浴びると体が淡く光り、死期が近づくと光が強くなっていく。不治の病であり、恋愛小説ではよくある展開。でも、死にそうになるほど、強く光るというのは、消える前のロウソクのようで、ある種の美しさがあります。

 

読みやすくて、スラスラ読めますし、主人公とヒロインの内面描写も見事でした。10代の時のすれ違いも表現されていますし、嫉妬の感情を上手く制御できない主人公や、美しい初恋を大切にする主人公の親友も良かったと思います。何より、ヒロインがとっても優しくて、エピローグの話も泣けました。さすが評判になっているだけのことはあります。